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イールドスプレッドで1月11日の米国株市場を先取り!

  • 2019/01/11
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

1月10日(木)の米国3市場は、NYダウ:122.80ドル高の24,001.92ドル、S&P500:11.68ポイント高の2,596.64ポイント、NASDAQ:28.99ポイント高の6,986.07と、3株価指数とも5日続伸した。一方、米長期金利は上昇して2.744%となった。『9日付けPERと株価から逆算』して10日付け予想PER計算すると、NYダウ:15.61倍、S&P500:16.53倍、NASDAQ:22.97倍と3株価指数ともに上昇した。このPERを基に10日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.662%、S&P500:▲3.306%、NASDAQ:▲1.610%と、三指数ともイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)となった。米長期金利は米国株の上昇や低調な米30年物国債入札を受けて金利が上昇したこともイールドスプレッドの縮小を促した。

 

NYダウの昨年の年初来底値時のイールドスプレッドを参考にする。4月2日に付けた年初来安値時のNYダウ:▲3.579%、S&P500:▲3.145%、NASDAQ:▲1.640%や、2月9日の反転時となったNYダウ:▲3.300%、S&P500:▲2.756%、NASDAQ:▲1.313%だった。

 

10日(木)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.729%⇒▲3.662%となり縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日の直近のイールドスプレッドの▲4.226%からだいぶ縮小してきている。年末商戦の売上高が失望に終わったとの見方から小売株が軒並み急落して始まると、NYダウも一時170ドル超下げた。ただ、米利上げが打ち止めになるとの見方から押し目買いも入りやすく、売り一巡後は徐々に下値を切り上げた。市場では『米中貿易交渉の進展を好感した買いが続いた』との指摘もあり、中盤上げに転じた。アナリストが投資判断を引き上げたボーイングが買われ、指数の上昇をけん引した面もあった。 ただ、パウエル米FRB議長が連銀のバランスシートを縮小する金融政策を維持していることに言及したことは嫌気された。VIX指数は19.98から19.50へ低下した。

 

S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.365%⇒▲3.306%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。ただ、4月2日のイールドスプレッド及び2月9日のイールドスプレッドを上回っていることから、S&P500も割安感は残っているものの、1月3日の▲3.869%から急速に縮小してきた。

 

NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.663%⇒▲1.610%となり、イールドスプレッドは縮小した。NASDAQは戻りが早かったこともあり、4月2日のイールドスプレッドを下回ってきている。1月3日の▲2.179%から急速に縮小してきた。

 

米国株は10日で5連騰となりNYダウは1,315.70ドル高、S&P500は148.75ポイント高、NASDAQは522.56ポイント高と大幅に上昇したことから、利益確定売りが入りやすい状況となってきた。本日は週末金曜日となることから、ポジション調整売りも入りやすく、短期的な下落調整となりやすい。米国の政府機関閉鎖の影響も徐々に出始めると、リスク回避の動きになりやすいため、早目の利益確定売りも出やすくなる。

 

2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.442%、S&P500:3.616%、ナスダック:2.051%も下落時の節目となりやすい。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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