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イールドスプレッドで3月18日の米国株市場を先取り!

  • 2021/03/18
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数ともに全て上昇する展開となった。長期金利の上昇を受けて、景気循環株を中心に買いが広がり、ダウは寄り付き後に上昇した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。注目されていた米連邦公開市場委員会(FOMC)金利・経済見通しで『2023年末まで利上げがない』との見方が示されると、早期利上げ観測が後退し株式への買いが広がった。パウエルFRB議長が会見で『一時的にインフレ率が2%を超えたとしても利上げの要件を満たさない』『テーパリング議論を始める時ではない』『今後も必要な限り支援を続ける』と述べたことも好感された。また、長期金利の上昇が一段落したため、ナスダック総合指数は下落から上昇に転じた。一方米長期金利は、米追加経済対策や新型コロナワクチン普及で米景気の回復基調が強まるとの楽観が続き、相対的に安全資産とされる米国債には売りが先行した。10年債利回りは一時1.6868%前後と昨年1月以来約12カ月ぶりの高水準を付けた。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて米早期利上げ観測が後退すると買い戻し(利回りは低下)が優勢となり、下げ幅を縮めた。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が残っており、リスク回避の材料が出ると下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与で有効性が実証されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。ただ、米長期金利の上昇が止まらないことから、市場に警戒感が強まっている。米FRBが長期金利の上昇に懸念を示すまでは上昇基調が続く可能性があり、株価の下押し要因となりやすい。VIX指数は19.79から19.23へ低下した。VIX指数は20割れまで低下してきたことで、市場が安定基調になるかが注目される。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.309%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・3月16日:▲2.657%⇒3月17日:予想▲2.602%(前日比で縮小:割高)

 

3月17日のNYダウは反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.309%から▲0.707%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.624%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.500%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.939%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.415%下回った。NYダウは、FOMCで2023年末まで利上げがないことが示されたことや、パウエルFRB議長が緩和的金融政策の変更のためにはインフレ率が2%を十分に上回った状態が続くことが必要だとしたことが好感された。NYダウは189.42ドル高(+0.58%)の33015.37ドルと反発し、初めて33000ドルを上回った。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.773%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・3月16日:▲2.594%⇒3月17日:予想▲2.552%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500は反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)だった。平均値の▲2.773%から▲0.221%と平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.317%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.450%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.627%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.947%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.670%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.789%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              21/1/11-1.066%、21/2/16-1.144%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・3月16日:▲1.213%⇒3月17日予想▲1.173%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQは続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.789%から▲0.616%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲1.006%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.210%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.325%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.630%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.921%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が上昇したうえ、株価も続伸したことで縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.1%台後半まで縮小して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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