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イールドスプレッドで3月10日の米国株市場を先取り!

  • 2021/03/10
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数ともに上昇する展開となった。経済協力開発機構(OECD)が2021年世界、米国経済の成長見通しを引き上げたほか、米国の新型コロナウイルス追加経済対策が成立する見通しとなったことで投資家心理が上向き、買いが広がった。懸念されていた3年債入札も好調な結果となり米国債相場が堅調に推移し、米長期金利の上昇が一服したことで、これまで軟調だったアップルやマイクロソフトなどグロース(成長)株に押し目買いが入り相場を押し上げた。NYダウは一時340ドル超上昇し、取引時間中の過去最高値を更新する場面があった。一方米長期金利は、足もとで相場下落が続いたあとだけに押し目買い(利回りは低下)が優勢となった。3年債入札が『堅調』と受け止められたことも相場の下支え要因となった。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が残っており、リスク回避の材料が出ると下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与で有効性が実証されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。ただ、米長期金利の上昇が止まらないことから、市場に警戒感が強まっている。米FRBが長期金利の上昇に懸念を示すまでは上昇基調が続く可能性があり、株価の下押し要因となりやすい。VIX指数は25.47から24.03へ低下した。VIX指数がえ24前半で推移していることで不安定な値動きが継続しやすい。20を割れるまでは不安定な動きが継続する。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.310%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・3月8日:▲2.828%⇒3月9日:予想▲2.891%(前日比で拡大:割安)

 

3月9日のNYダウは小幅続伸した一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.310%から▲0.419%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.335%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.211%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.650%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.126%下回った。NYダウは、債券利回りが低下したことで、足もとで大きく下落したハイテク・グロース株が買い直された。NYダウは一時347ドル高まで上昇し前日に続いて取引時間中の史上最高値を更新したが、30.30ドル高(+0.10%)と小幅に3日続伸して終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.773%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・3月8日:▲2.749%⇒3月9日:予想▲2.754%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500は上昇した一方で、米長期金利が低下したことからイールドスプレッドは前日比でわずかに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.773%から▲0.019%と平均値より下方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.115%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.248%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.425%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.745%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.468%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.790%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              21/1/11-1.066%、21/2/16-1.144%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・3月8日:▲1.394%⇒3月9日予想▲1.355%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQは大幅反発した一方で、米長期金利は低下したもののイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.790%から▲0.435%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.824%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.028%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.143%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.448%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.739%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が低下した一方で、株価は大幅反発したことで縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.3%台半まで縮小して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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