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イールドスプレッドで2月10日の米国株市場を先取り!

  • 2021/02/10
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、NYダウとS&P500指数はわずかに反落した一方で、ナスダック総合指数は小幅続伸するまちまちの展開になった。足もとで相場上昇が続いたあとだけに利益確定目的の売りが先行し、一時NYダウは140ドル近く下落した。ただ、バイデン政権が推し進める大規模な追加コロナ支援策への期待感は高く、ハイテクが下値を支えダウは上昇に転じる局面もあったが戻り鈍く終日軟調推移となった。ナスダック総合指数は連日で史上最高値を更新して終了した。一方米長期金利は、翌10日の1月米消費者物価指数(CPI)や10年債入札を前に、ポジション調整目的の買い(利回りは低下)が入った。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が残っており、リスク回避の材料が出ると下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与で有効性が実証されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第3波』が懸念されている。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は22.24から21.63へわずかに上昇した。VIX指数が21台中半で推移しているほか、株価の日中ボラティリティも高まっていることで、引き続き不安定な動きが続く。VIX指数が20を割れてくるようなら市場が安定化してきたことになる。

 

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.313%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・2月8日:▲3.057%⇒2月9日:予想▲3.066%(前日比でわずかに拡大:割安)

 

2月9日のNYダウは小幅反落したうえ、米長期金利もわずかに低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.313%から▲0.247%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.160%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.036%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.475%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.951%下回った。NYダウは、民主党単独での巨額追加経済対策の成立期待が引き続き相場の支援となったものの、足もとで株価上昇が続いたことで景気敏感株中心に利益確定売りに押された。NYダウは最高値を更新後、9.93ドル安(-0.0%)とわずかながら7営業日ぶりに反落した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.772%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・2月8日:▲2.879%⇒2月9日予想▲2.891%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500はわずかに小反落したうえ、米長期金利もわずかに低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.772%から+0.119%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.978%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.111%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.288%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.608%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.331%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.794%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              20/12/4-1.351%、21/1/11-1.066%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・2月8日:▲1.227%⇒2月9日予想▲1.231%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQはわずかに続伸した一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比でわずかに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲1.794%から▲0.563%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.948%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.152%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.267%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.572%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.863%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利はわずかに低下した一方で、株価もわずかに続伸したもののわずかに拡大した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.2%台前半まで縮小して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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