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イールドスプレッドで11月8日の米国株市場を先取り!

  • 2019/11/08
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、NYダウとS&P500史上最高値を更新するなど非常に強い相場となった。また、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは3指数とも前日比で大幅に縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)する結果となった。三指数とも割高なほどは買われているわけではないものの、過去のイールドスプレッドと比較して目に見えて割安感が薄れてきている。中国側から『米中両国が協議の進み具合に合わせ、追加関税を段階的に撤廃することに同意した』と伝わったことを受けて、米中が合意に向け歩み寄っているとの観測が高まり買いが広がった。NYダウは一時280ドル超上昇した。ただ、米中協議の『第1段階』合意のために関税を段階的に撤廃することについて『米政権内には強い反対論があり、まだ決定していない』と伝わると、引けにかけて伸び悩んだ。

 

NYダウは、窓を空けての上昇となった。5日SMAの27,493ドルや10日SMAの27,282ドルが上向きとなっており、短期的な上昇基調は継続している。ただ、ロウソク足が上ヒゲ小陽線となっており、相場に迷いが出始めている可能性がある。そのため、今晩窓を空けて下落すると下落基調の切っ掛けとなりやすい。その中、米長期金利が再び上昇してきた。そのため、今後も長期金利が上昇するようなら米国株の割高感が意識されるようになる。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。割高になると米国株を売って、安全資産である債券などに資金がシフトされやすくなり、米国株の下落調整しやすい地合いとなる。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.335%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・11月6日:▲3.515%⇒11月7日予想▲3.395%

 

11月7日はNYダウは大幅上昇したうえ、長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.317%から▲0.922%と平均値よりかい離が縮小している。18年12月3日の天井▲3.069%まで▲0.326%に接近してきた。19年4月25日の天井3.048%まで▲0.347%に接近してきた。割安からのかい離から割高とのかい離表示に転換した。

 

NYダウが大幅上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小し3.4%台割れとなった。そのため、米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。中国側から『米中両国が協議の進み具合に合わせ、追加関税を段階的に撤廃することに同意した』と伝わったことを受けて、米中が合意に向け歩み寄っているとの観測が高まり買いが広がった。NYダウは一時280ドル超上昇した。ただ、米中協議の『第1段階』合意のために関税を段階的に撤廃することについて『米政権内には強い反対論があり、まだ決定していない』と伝わると、引けにかけて伸び悩んだ。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.651%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・11月6日:▲3.436%⇒11月7日予想▲3.336%

 

S&P500が上昇したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.651%から▲0.315%と平均値より縮小している。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.605%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.370%に接近した。イールドスプレッドが徐々に縮小してきており、割高感に近づいている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.183%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・11月6日:▲1.928%⇒11月7日予想▲1.831%

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.183%から▲0.352%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.633%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.363%に接近した。

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小した。割高にはなっていないが、イールドスプレッドが1.80%台まで縮小してきており、割安感も払しょくされてきている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、全ての指数で上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで大幅縮小する結果となった。米国株は割高感を感じるまでは買われているわkではないが、全般米国株への割安感は薄れてきている。割高・割安感がないということは見方を変えれば、上振れ・下振れしやすいとも言える。米長期金利が引き続き上昇すると、米国株に割高感が出てくるので、今後の米長期金利の動向には注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

 

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