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イールドスプレッドで11月26日の米国株市場を先取り!

  • 2020/11/26
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、NYダウとS&P500指数は反落する一方でNASDAQは続伸する展開となった。週次の失業保険申請者数が予想外に増加したため景気回復への懸念も再燃し、寄り付きから下落した。また、前日に初めて3万ドルの大台に乗せ、史上最高値を更新したあとだけに、短期的な利益確定売りが優勢となった。このところの相場上昇をけん引してきた景気敏感株を中心に売りに出たほか、明日の感謝祭を前にポジション調整の売りも見られた。連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では速やかな追加緩和の可能性が示唆されなかったことも手伝い終日軟調に推移した。一方米長期金利は、FRBの大規模緩和が意識されて買い(利回りは低下)が先行したものの、終盤失速した。米政権移行を巡る不透明感の後退や新型コロナウイルスのワクチン開発進展を受けて徐々に売り(利回りは上昇)が広がった。そのため、今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が出ており、リスク回避の材料が出ると引き続き下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第3波』が懸念されている。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は21.64から21.25へ低下した。VIX指数が21台前半で推移していることから、リスク回避の動きは継続している。株価の日中ボラティリティが高まっていることで、引き続き不安定な動きが続く。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.321%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/09/1‐▲2.867%、20/10/12-▲2.847%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・11月24日:▲3.052%⇒11月25日:予想▲3.076%(前日比で拡大:割安)

 

11月24日のNYダウが反落した一方で、米長期金利がほぼ横ばいだったことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.321%から▲0.245%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.150%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.026%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.465%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.941%下回った。新規失業保険申請件数が予想を上回る悪化となり、足もとの新型コロナウイルスの感染再拡大による景気回復の遅れが懸念された。翌日に感謝祭の祝日を控え積極的な取引が控えられる中、前日にNYダウが3万ドルの大台に乗せた達成感も上値圧迫要因となった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.775%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/04/25-▲2.966%

               20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・11月24日:▲2.755%⇒11月25日予想▲2.762%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500が反落した一方で、米長期金利が横ばいだったことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.775%から▲0.013%と平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.107%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.240%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.417%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.737%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.460%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.804%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

              20/10/12-▲1.450%、20/10/22-1.438%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・11月24日:▲1.508%⇒11月25日予想▲1.496%(前日比で縮小:割安)

 

NASDAQは続伸した一方で、米長期金利が横ばいだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.804%から▲0.308%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.683%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.887%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.002%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.307%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.598%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が横ばいだった一方で、株価が続伸したことで縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.4%台後半まで低下して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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