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イールドスプレッドで11月25日の米国株市場を先取り!

  • 2020/11/25
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数全て続伸する展開となった。トランプ米大統領がバイデン前副大統領への政権移行作業の開始を容認したことで投資家のリスク回避姿勢が後退したほか、『バイデン氏がイエレン前FRB議長に財務長官就任を要請した』とのニュースも地合いの好転につながり、買いが膨らんだ。新型コロナウイルスのワクチン開発が進展していることも引き続き好感されて、一時520ドル超上昇した。NYダウは3万ドルの大台に乗せ史上最高値で引けた。一方米長期金利は、米政権移行を巡る不透明感の後退や、新型コロナウイルスのワクチン開発進展を受けて、相対的に安全資産とされる米国債に売り(利回りは上昇)が出た。7年債入札が『堅調』と受け止められると債券買い(利回りは低下)が入る場面もあったが、反応は一時的だった。そのため、今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が出ており、リスク回避の材料が出ると引き続き下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第3波』が懸念されている。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は22.66から21.64へ低下した。VIX指数が21台半ばで推移していることから、リスク回避の動きは継続している。株価の日中ボラティリティが高まっていることで、引き続き不安定な動きが続く。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.321%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/09/1‐▲2.867%、20/10/12-▲2.847%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・11月23日:▲3.136%⇒11月24日:予想▲3.050%(前日比で縮小:割高)

 

11月24日のNYダウが続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.321%から▲0.271%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.176%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.052%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.491%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.967%下回った。ワクチンの実用化期待やバイデン氏への正式な政権移行開始で政治的な不透明感が緩和、さらに次期財務長官に選出されたイエレン前FRB議長が大規模財政策を支持するとの期待で、来年の経済活動再開本格化を織り込む買いに寄り付きから上昇。終日強い展開となり、ダウは3万ドルの大台に乗せ史上最高値で引けた。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.775%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/04/25-▲2.966%

               20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・11月23日:▲2.841%⇒11月24日予想▲2.755%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500が続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.775%から▲0.02%と平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.114%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.247%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.424%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.744%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.467%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.804%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

              20/10/12-▲1.450%、20/10/22-1.438%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・11月23日:▲1.565%⇒11月24日予想▲1.508%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQは続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.804%から▲0.296%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.671%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.875%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.990%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.295%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.586%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が上昇しうえ、株価も続伸したことで縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.5%台前半まで低下して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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