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イールドスプレッドで11月20日の米国株市場を先取り!

  • 2020/11/20
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数全て反発する展開となった。新型コロナウイルスのワクチン開発は進んでいるものの、足もとの感染状況悪化への懸念から売りが先行した。下げ幅は一時210ドルを超えた。また、週次失業保険申請者数が予想外に増加したためさらに懸念が強まり軟調推移となった。ただ、米追加経済対策を巡る与野党協議が再開するとの期待が高まると、買い戻しが優勢となり上げに転じた。一方米長期金利は、新型コロナウイルスの感染再拡大による景気下振れ懸念から、相対的に安全資産とされる米国債に買い(利回りは低下)が入った。そのため、今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が出ており、リスク回避の材料が出ると引き続き下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第2波』『第3波』が懸念されている。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は23.84から23.11へ低下した。VIX指数が23台後半で推移していることから、リスク回避の動きは継続している。株価の日中ボラティリティが高まっていることで、引き続き不安定な動きが続く。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.321%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/09/1‐▲2.867%、20/10/12-▲2.847%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・11月18日:▲3.108%⇒11月19日:予想▲3.140%(前日比で拡大:割安)

 

11月19日のNYダウが小幅反発した一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.321%から▲0.181%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.086%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.962%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.401%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.877%下回った。米国株は月初からの大幅高による高値警戒感や、新型コロナウイルス感染再拡大による景気悪化懸念などから軟調にスタートしたが、追加経済対策を巡り共和党上院が民主党との協議に応じると伝わったことで終盤は買いが優勢となった。コロナワクチン開発ではオックスフォードとアストラゼネカのワクチンが抗体産生を確認したとニュースも追い風となった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.775%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/04/25-▲2.966%

               20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・11月18日:▲2.830%⇒11月19日予想▲2.853%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500が小幅反発した一方で、米長期金利は大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.775%から+0.078%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.016%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.149%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.326%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.646%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.369%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.805%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

              20/10/12-▲1.450%、20/10/22-1.438%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・11月18日:▲1.556%⇒11月19日予想▲1.573%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQは反発した一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲1.805%から▲0.232%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.606%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.810%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.925%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.230%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.521%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利は大幅低下した一方で、株価が小幅反発したものの拡大した。しかし、イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.5%台後半まで低下して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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