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イールドスプレッドで10月19日の米国株市場を先取り!

  • 2020/10/17
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、NYダウとS&P500は小幅上昇した一方で、NASDAQは続落する展開となった。9月小売売上高や10月ミシガン大消費者信頼感指数速報値の予想以上の改善に加え、製薬大手ファイザーが開発中の新型コロナウイルスワクチンについて『11月下旬には米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請する』と発表したことを好感して上昇して寄り付いた。ワクチンの実用化が意識されて買いが優勢となった。しかし、9月鉱工業生産が予想外のマイナスに落ち込んだほか高値からはハイテク株中心に利益確定売りも目立ち、引けにかけて上げ幅を縮小した。一方米長期金利は、9月米小売売上高や10月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値などが予想より強い内容となったことで、安全資産とされる米国債に売り(金利は上昇)が出た。このところ、米長期金利の変動幅が上下に大きくなっており、日々イールドスプレッドへの影響が強まる展開となっている。そのため、今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が出ており、引き続きリスク回避の材料が出ると大幅下落しやすい。米長期金利も底打ちして0.7%台半ばで推移していることから、イールドスプレッドの縮小要因となっている。今後も金利が上昇するようなら、株価は調整しやすい地合いが強まるので注意が必要となる。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第2波』が懸念されている。さらに、米大統領選を控えて、米中対立の激化が懸念されている。しかし、経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は26.97から27.41へ上昇した。VIX指数が20台後半で推移していることで、リスク回避の動きは継続している。株価の日中ボラティリティが高まっていることから、しばらくは不安定な動きが続く。また、S&P500は小幅ながら上昇したにも関わらず、VIX指数も上昇しており下落の予兆となりやすいので注意が必要となる。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.323%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/09/1‐▲2.867%、20/10/12-▲2.847%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・10月15日:▲3.000%⇒10月16日:予想▲2.975%(前日比で縮小:割高)

 

10月16日のNYダウが小幅反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比でわずかにわずかに縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.323%から▲0.348%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.251%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.127%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.566%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.042%下回った。9月小売売上高や10月ミシガン大消費者信頼感指数速報値の予想以上の改善に加え、製薬大手ファイザーが開発中の新型コロナウイルスワクチンについて『11月下旬には米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請する』と発表したことを好感して上昇して寄り付いた。ワクチンの実用化が意識されて買いが優勢となった。しかし、9月鉱工業生産が予想外のマイナスに落ち込んだほか高値からはハイテク株中心に利益確定売りも目立ち、引けにかけて上げ幅を縮小した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.774%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/04/25-▲2.966%

               20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・10月15日:▲2.788%⇒10月16日予想▲2.779%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500がわずかに反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.774%から+0.005%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.090%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.223%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.400%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.720%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.443%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.807%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

              20/08/27-▲1.452%、20/10/12-1.450%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・10月15日:▲1.520%⇒10月16日予想▲1.519%(前日比でわずかに縮小:割高)

 

NASDAQが続落した一方で、米長期金利は上昇したことでイールドスプレッドは前日比でわずかに縮小(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲1.807%から▲0.288%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.660%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.864%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.979%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.284%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.575%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が上昇した一方で、株価が4日続落したもののわずかに縮小した。一時のイールドスプレッドより半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やす地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、イールドスプレッドは拡大したものの、▲1.5%台前半まで低下して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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