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イールドスプレッドで1月14日の米国株市場を先取り!

  • 2021/01/14
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、NYダウはわずかに反落した一方で、S&P500とナスダック総合指数は小幅続伸する展開となった。下院がトランプ大統領の弾劾手続きに入り政局不安に寄り付き後下落した。12月消費者物価指数(CPI)でインフレの急伸が見られず連邦準備制度理事会(FRB)が長期にわたり大規模緩和を維持するとの見方が強まった。また、バイデン次期大統領が明日発表する追加経済対策への期待が相場を支えたものの、高値警戒感から景気敏感株に利食い売りなどが出たため小幅に下げた。もっとも、米経済対策発表やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演などを控えて、様子見気分も強く大きな方向感は出なかった。一方米長期金利は、前日の10年債入札に続き、本日実施された30年債入札も好調だったことを受けて買い(利回りは低下)が広がった。米連邦準備理事会(FRB)の一部高官から債券購入のテーパリング期待を鎮静化させるような発言が伝わったことも債券買いにつながった。利回りは一時1.0713%前後まで低下した。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が出ており、リスク回避の材料が出ると下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与で有効性が実証されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第3波』が懸念されている。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は23.33から22.21へ低下した。VIX指数が22台前半で推移しているほか、株価の日中ボラティリティも高まっていることで、引き続き不安定な動きが続く。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.315%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/09/1‐▲2.867%、20/10/12-▲2.847%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・1月12日:▲2.629%⇒1月13日:予想▲2.678%(前日比で小幅拡大:割安)

 

1月13日のNYダウはわずかに反落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.315%から▲0.637%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.548%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.424%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.863%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.339%下回った。NYダウは、長期金利の上昇が一服したことでハイテク・グロース株や、公益、不動産のディフェンシブ株がおおむね堅調に推移した一方、資本財やエネルギーなどの景気敏感株が利益確定売りに押され下落した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.773%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、20/08/27-▲2.677%

               20/10/12-▲2.664%、20/12/08-▲2.666%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・1月12日:▲2.331%⇒1月13日予想▲2.369%(前日比で小幅拡大:割安)

 

S&P500が小幅反発した一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比でわずかに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.773%から▲0.404%と平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.500%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.633%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.810%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲2.130%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.853%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.798%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/10/22-▲1.438%

              20/12/4-1.351%、20/12/8-1.383%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・1月12日:▲1.073%⇒1月13日予想▲1.110%(前日比でわずかに拡大:割安)

 

NASDAQは小幅続伸した一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比でわずかに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲1.798%から▲0.688%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲1.069%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.273%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.388%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.693%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.984%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が低下した一方で、株価は小幅続伸したものの拡大した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.1%台まで縮小して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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