フジトミ証券株式会社は投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

コラム

マーケット情報

日本の物価はマイナス成長、その時株価は・・・。

2021年08月23日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

先週の金曜日、日本の消費者物価指数(7月)が発表されました。
総合指数は、前年同月比で0.3ポイント下落し99.7でした。残念なことにマイナス成長になってしまいました。新型コロナウイルスの影響もあって日本は、デフレになってしまっていますが、他の国はどうでしょうか。

8月12日にお伝えしたとおり、アメリカの消費者物価指数は、前年比で5.4%のプラスでした。それ以外の国では、イギリスが前年比2.0%のプラス、ユーロ圏が前年比2.2%プラス(7月)、カナダが3.7%プラスでした。

当然のことですが、新型コロナウイルス感染拡大による経済的ダメージを受けているのは日本だけではありません。他の先進国も大きな打撃を受けている訳ですが、物価指数の変動において、マイナス成長になったのは今のところ日本だけです。

このギャップは物価以外のところにも表れています。それが株価指数です。

主要株価指数の変動(2021年始=1.00)


作成:フジトミ証券

上のグラフは、2021年の年始を1.00としたものです。アフターコロナへの期待感からか、ほとんどの指数がプラスで推移しています。
その中でも成績が良かったのがS&P500です。すでに1.2まで上昇しています。仮に年始に100万円投資していたとすれば現時点で120万円になっていた計算になります(為替変動は考慮せず)。
次いで良かったのがNYダウとドイツのDAXです。この2つについても1.15まで上昇しました。

6つの指数の中で唯一1.0を割り込んでしまったのが、日経平均株価です。残念なことに8月20日(金)の日経平均株価終値は年初来安値を記録してしまいました。

現在日本では緊急事態宣言中でもあり、株価の上昇を期待しにくい状況になっていますが、この水準で維持できるかどうかは、とても重要な局面だと言えます。

インデックス投資をする際、どの指数のウエイトを多くするのかで成績が大きく変わってきます。

今後のリカバリーを期待して日経平均株価のウエイトを大きくする運用を行うべきなのか、それとも好調なS&P500やNYダウのウエイトを大きくする運用を行うべきなのか。最終的にどちらが好成績になるのかは分かりませんが、運用手法を考える良いタイミングなのかも知れませんね。

今回は、消費者物価指数と株価について考察してみました。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
消費者物価指数(CPI)

一覧へ戻る

各種資料請求・WEBセミナー