NY株式市場、3指数ともに史上最高値を更新
2019年07月16日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
今年の梅雨は本当に梅雨らしい梅雨ですね。毎日雨ばかりで気分も憂鬱な気分になってしまいますね。それ模様はあいにくですが、NY株式市場は、快晴な状況が続いています。
週明けの、NY株式市場は3指数とも史上最高値を更新しました。これで3営業日連続しての最高値更新です。
今回株価が史上最高値を更新したのは、パウエル議長の議会証言で利下げについて言及したことによるものです。
政策金利が低下すると、債券利回りが下落しますので、債券投資と株式投資を比較して、株式投資の魅力が高まります。それは、債券利回りと配当利回りのギャップが広がるからです。
一般的に配当は、利益の分配金ですので、政策金利が低下しても、減額されるということはありません。一方、高金利な債券は価格が上昇しますので、債券利回りは低下してしまいます。
債券のパフォーマンスが低下した分、株式投資の魅力が高まる訳です。合理的な投資家は債券ではなく株式投資のウエイトを高めるので、株が買われやすくなります。
株式投資からみた利点はそれだけではありません。それは、貸出金利の低下です。
通常、企業を運営する際、銀行などの金融機関から融資を受けて運営しますが金利が下がるということはその貸出金利が下がることを意味しているので、一般企業から見れば金利負担を減らすことができ、より多くの融資が受けやすくなります。融資が増えれば設備投資や雇用など経済が活性化されるため、そのことも株価も上昇しやすくなる要因の一つだと言えます。
NY株式3指数が史上最高値を更新したのにはそんな背景があったからかもしれませんね。
NY株式市場が史上最高値を更新したと聞くと、
・まだ間に合いかもしれない。
なんて思う方も多いのではないでしょうか。
株式投資に限らず、投資に絶対はないので、来週以降上昇するかもしれませんし、今日がピークなのかもしれません。
チャートで値動きを確認するとご覧のような展開になっています。
NYダウ、S&P500、ナスダック総合、いずれの相場も大雑把な動きは同じです。
NYダウ
S&P500
ナスダック総合
2016年以降上昇し始め、2018年の1月に一回目のピーク、2018年後半に2回目のピーク、2019年4月から5月に掛けて3回目のピークを迎えています。今回の市場最高値更新はこれまで3回着けた高値の更新に成功したことによるものでした。
テクニカル的に考えれば、2018年12月に3指数とも一度値下がりしており、上値抵抗線からその時の下落分と同じだけの上昇見込めると考えられますが、今回の利下げは景気停滞に備えたものでもありますので、これが最後のひと上げとなる可能性も無視できません。
どちらが正解なのかは、後々になってみないと分かりません。どちらに動いたとしてもカバーできるよう分散投資でしてポートフォリオを形成すべきだと言えそうですね。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。