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No1とNo2が標的になれば次ぎはNo3?

2019年06月03日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

先週末トランプ大統領が発表したメキシコからの輸入品に5%の関税をかけるとの報道を受けて週末のNYダウは前日比354.86ドル安と大幅安になってしまいました。NYダウを構成するすべての銘柄がマイナスとなっています。

米中貿易問題に注目が集まっていましたが、今回はメキシコの課税を引き上げることになってしまい、これまでよりも問題が複雑化したように思います。

今回、不法移民の問題が解決しないのであれば、10月には25%まで引き上げられるとしていますが、今回メキシコが対象になったのはたまたまなのでしょうか。

下の表は2017年米国貿易赤字上位5か国です。

2017年米国貿易赤字

1.中国 -3752億ドル
2.メキシコ -711億ドル
3.日本 -688億ドル
4.ドイツ -643億ドル
5.ベトナム -383億ドル

出典:米商務省

2018年以降ずっと争っている中国との貿易は2017年時点で3752億ドルの赤字でした。中国は貿易赤字国第1位で、その金額も飛び抜けていますので、米国が中国を問題視することにも納得がいきます。

今回関税が引き上げられそうになっているメキシコは中国に次いで2番目の貿易赤字国です。2017年実績で711億ドルの赤字となりました。今回、その世界2番目の貿易赤字国に対して追加関税をおこなおうとしている訳です。

貿易赤字ナンバー1の国とナンバー2の国に追加関税が掛けられた以上、その次はナンバー3の国の関税が引き上げられるのではないかと考えてしまいます。

5月25日からトランプ大統領は来日された際に、首脳会談の冒頭で、「貿易に関しては、8月に両国にとって非常に好ましい何かを発表することになると思う」と発言されていますのでこの後、日本への関税が引き上げられたとすれば、日本経済にとって大きな足かせになってしまいますので他人事ではありません。

この後、日本への関税が引き上げられた時どうなるのか。可能性は高いシナリオだと思うのでどうなるのか想定しておいた方が良さそうですね。

今週は、トランプ大統領の欧州訪問、米雇用統計などが予定されていますが、中でもトランプ大統領の発言には注目です。今週もよろしくお願いいたします。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・アメリカ合衆国商務省経済分析局
https://apps.bea.gov/international/factsheet/

・日米首脳会談、早期成果達成へ貿易交渉加速で一致-bloomberg

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-05-26/PRZZU36JIJUP01

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