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ISM製造業景況感指数が2カ月連続で50を下回る

2019年10月02日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

昨晩のNY株式市場開始直後に発表されたISM製造業景況感指数は47.8と先月の49.1に続き、2カ月連続して50の大台を割り込んでしまいました。

事前予想は50.0でしたので、今回発表された47.8はネガティブサプライズになりました。
このISM製造業景況指数は、米供給管理組合(Institute for Supply Management)が製造業者の仕入れ担当役員にアンケートをおこない、そのアンケート結果を数値化したものです。数値が50を上回っていれば景気拡大、50を下回ってしまうと景気後退と判断されます。したがって今回の結果は、予想を下回ったことに加えて50を下回っていましたのでこのことも衝撃的な結果でした。

過去1年間の変化をグラフにするとご覧のようになります。

ISM製造業景況感指数

出典:ISM

グラフが示すとおり50の大台を割ったのは8月以降の2カ月ですが、ここ2カ月で急激に悪化した訳ではなく、約1年前からズルズルと悪化してきていたことが解ります。

データをもう少し掘り下げ、項目別にみるとご覧のようになります。
ISM製造業景況感指数(項目別)

出典:ISM

製造の概要(2019年9月)

PMI 47.8
新規注文 47.3
製造 47.3
雇用 46.3
サプライヤー納入 51.1
棚卸資産 46.9
顧客の在庫 45.5
価格 49.7
受注残 45.1
新規輸出注文 41
輸入品 48.1

 

 

状況が解りやすいように50を軸にして表示しましたが、ほとんどの項目で50を下回ってしまいました。特に新規輸出注文は41.0となっており、米中貿易問題の影響を大きく受けていることが表面化してきています。

このまま数値の下降が続くと本格的な景気悪化(リセッション)に変化する可能性が高まっていきますので、今後の動向に注意した方が良さそうです。

今後の景気動向にお気を付けを。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・ISM
https://www.instituteforsupplymanagement.org/ISMReport/MfgROB.cfm

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