FOMCの記者会見を受けて
2019年08月01日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
ご存知のようにFOMCは0.25ポイントの利下げを実施し、2.00-2.25%に引き下げられました。
今回の利下げは10年ぶりの出来事でしたが、発表前から0.25%の利下げは予想されていましたので発表を受けてポジティブサプライズはなかったのではないでしょうか。
パウエル議長は、「今回の利下げは、長期の利下げ局面ではなく、政策サイクル半ばでの調整である」とコメントされ、景気悪化を未然に防ぐ予防的利下げだとのとのことです。この発言がマーケットに失望感を与えたようです。
発表を挟んだ、NYダウの変動はご覧のようになっています。
NYダウ
(出所:TradingViewによるNYダウチャート)
※チャートの時間は日本時間です。
見てお気づきだと思いますが、政策金利が発表された時間は3時でその時の反応はそれほどではありませんでした。NYダウが大きく下落しはじめたのはパウエル議長の記者会見が始まった3時30分を過ぎてからでした。
NYダウ以外で大きく反応したのが金(Gold)です。
NYGold
(出所:TradingViewによる金先物チャート)
金は金利を生みませんので、利下げが行われるということはそのアドバンテージが縮小することになります。
金価格は利下げのうわさされ出した5月末から上昇し始め、東京市場でも一部の限月で5000円の大台に到達するなど、活況な状況になっていましたが、今回の利下げが長期の利下げではないとなると、金への資金流入が減少することに繋がる訳です。
金利が発表された3時、瞬間的に値下がりしましたが、その後は元の水準まで回復しましたが記者会見以降はズルズルと値下がりすることになりました。
今年のFOMCはあと3回予定されていますが、9月のFOMCで利下げされるかどうか注目ですね。
・10月29-30日
・12月10-11日
今日から8月ですが今日も日本各地で30℃を超す真夏日となっているようです。熱中症にならないようにお気をつけください。
それでは今月もよろしくお願いいたします。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・FOMCが利下げ、パウエル議長は長期緩和サイクルの開始を否定-Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-07-31/PVIQGW6JIJUP01?srnd=cojp-v2