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政府機関がけん引する9月の雇用統計

2023年10月10日


皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

先週の金曜日、アメリカの雇用統計が発表されました。事前予想は、非農業部門の雇用者数が16.6万人の増加でしたが、結果はそれを大きく上回る33.6万人の増加でした。

直近1年間の増減をグラフにしたものが次の図データです。

非農業部門雇用者数

出典:米労働省

2月以降、30万人を下回る水準で落ち着いていましたが、9月の実績は33.6万人の増加と労働市場の伸びが確認される結果になった訳です。

産業別の増減をみるとどうでしょうか。

産業別雇用者数

産業 雇用者数 前月比
非農業全体 156,874 336
民間全体 134,012 263
鉱業と伐採 645 1
建設 8,014 11
製造 13,011 17
卸売業 6,075 12
小売業 15,558 20
輸送と保管 6,702 9
公共事業 563 5
情報 3,036 -5
金融 9,157 3
プロフェッショナルビジネスサービス 23,019 21
民間教育および医療サービス 25,587 70
政府 22,862 73

出典:米労働省

今回の、33.6万人の増加が確認できましたが、そのうち、民間は26.3万人の増加、政府機関は7.3万人の増加でした。

先月発表された8月の政府機関雇用者数は0.8万人の増加でしたので、9月に入ってから大きな雇用があったことが分かります。

それ以外で気になるのが、「情報」の数字が今回もマイナスだったことです。今年に入ってから大手IT企業のリストラのニュース話が報道されていましたが、9月時点でも雇用者数の減少は続いており、情報サービスを取り巻く環境に変化が生じるのはまだ先だと言えそうです。
雇用統計の結果だけで判断するのであれば、IT中心の投資よりもそれ以外のウエイトを高くした投資の方が安定した収益を狙いやすいかもしれません。

なお、今週は11日に米・生産者物価指数(PPI)、12日に米・消費者物価指数(CPI)の発表を控えています。物価上昇を抑えることができているのかどうか。

注視したいですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
米労働省

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