BRICsは今!(その2)
2016年08月29日
皆様、おはようございます。パソコン教室担当のワイワイです。
先週の月曜日BRICsについて書きましたが、今日は先週に引き続き、BRICsについて調べてみたいと思います。
前回のおさらい。
データでみる限り、2014年、2015年、2016年のGDP成長率はBRICsの中でも勝ち組と負け組がハッキリと表れる結果となりました。
勝ち組
・中国
・インド
負け組
・ロシア
・ブラジル
どちらとも言えない
・南アフリカ
ロシア、ブラジルがマイナス成長になってしまった要因が、エネルギー価格の下落です。2014年8月時点では1バレル=100ドルを付けていた原油相場ですが、ご存知の通りここ2年間で暴落しました。今年2016年2月11日には1バレル=26.05ドルまで下落しましたので約4分の1まで価値が下がった計算になります。
産油国は以前と同じ量を輸出してもそこから得られる売上は以前の4分の1にしかならないので資源大国であるロシアとブラジルは厳しい状況になっています。
それぞれの国内の状況はどうでしょうか。
今回は失業率を見てみます。
残念ながらIMFのデータベースにインドのデータが無かったのでインドの失業率は不明ですが、それ以外の国の失業率は次のとおりです。
失業率(BRICs+日本)
2016年 | |
ブラジル | 9.2 % |
中国 | 4.1 % |
インド | |
日本 | 3.3 % |
ロシア | 6.5 % |
南アフリカ | 26.1 % |
出所:IMF, World Economic Outlook Database, April 2016
南アフリカの失業率は26.1%とずば抜けて高く、次いでブラジル、ロシアと続きます。
BRICsが注目されたのは2001年以降ですが、南アフリカの失業率はその当時から25%前後で推移していましたので、今になって悪化した訳ではなさそうです。
ここ数年で悪化したのがブラジルです。
2014年の失業率は4.8%でしたが、2015年は6.8%、2016年は9.1%、来年2017年には10.4%まで悪化する予測です。
エネルギー価格が下がることは、我々のような消費者にとっては利点ですが世界経済で見れば、成長率がマイナスになり、失業者も増えるてしまっているので、結果的にはエネルギー価格が高止まりすることが雇用を生む策となっているようです。
先週末8月26日のNY原油は0.31ドル高の47.64ドルで取引を終えています。
経済・株価にも大きな影響を与えるエネルギー価格。今後どうなって行くでしょうか。
8月も残すところあと3日です。
今月も良い締めくくりになりますように。
このコメントはパソコン教室担当者ワイワイの個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。