NISAでみんなは何を買っているのか?
2024年06月21日
皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
前回、前々回とNISAの利用状況の調査結果についてお伝えしましたが、今回は、皆さんがNISAで何を買っているのかについてご案内したいと思います。
前回、前々回の記事はこちらから
利用されている方はよくご存じだと思いますがNISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの枠が設けられています。
それぞれの枠で購入することのできる金融商品が決まっており、「つみたて投資枠」では長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託のみが投資対象になっています。
参考:NISA制度のポイント
したがって、「つみたて投資枠」の商品別買付内訳は次のようになります。
つみたて投資枠における商品別買付内訳
出典:金融庁
つみたて投資枠で購入できるのは、金融庁の基準を満たした投資信託に限定されています。99.53%が投資信託で、0.47%がETFとなっていますが、ETFというのは取引所に上場している投資信託ですので、100%が投資信託ということになります。
問題は、成長投資枠の購入結果です。
成長投資枠における商品別買付内訳
出典:金融庁
買付られた金額のおおよそ半分に当たる48.4%が上場株式の購入に利用されています。
成長投資枠では年間240万円の投資枠が利用でき、1,200万円までは、非課税で保有できるため、この制度を利用して個別株に投資している投資家が大勢いらっしゃることが分かります。
この結果は意外な結果だなと感じました。
制度の仕組み上、成長投資枠を利用して個別株に投資するというのは可能な訳ですが、値上がりしたところで決済することを想定しているのであれば注意が必要です。
理由は単純で、NISAで利用した枠の再利用はできないため、決済してしまうとその後の恩恵が受けられなくなってしまうからです。
NISAの非課税保有期間は「無期限」ですので、できるだけ長く保有した方が恩恵が大きいと考えれば、購入した金融商品は決済しないとうのが、基本スタイルではないでしょうか。
「新NISAが日本の株価を支えている。」
こんなニュースを何度か目にしましたが、3月末時点での上場株式購入金額が2兆4861億円であることを鑑みるとNISAによって下支えされている面も否定できません。
この先、この比率はどのように変化していくのか。楽しみですね。
なお、フジトミ証券では、NISAのお取り扱いを行っておりません。プラスαを狙った積極投資をご希望の方はフジトミ証券にご相談ください。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。