皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
今夜から、投資家の判断に大きな影響を及ぼす可能性の高い経済指標の発表が相次ぎます。
•6月12日(水)21:30 米・消費者物価指数(CPI)
•6月13日(木)03:00 米・FRB政策金利
•6月14日(金)未定 日・日銀政策金利
発表前に市場予想をおさらいしておきましょう。
米・消費者物価指数(事前予想)
•CPI(前月比) ・・・+0.1%
•CPI(前年比) ・・・+3.4%
前月比0.1%増というのは、どのような数字なのでしょうか。過去の前月比と比べてみましょう。
米・消費者物価指数(前月比)
出典:米労働省
グラフを見る限り、0.1%増という結果は上昇の下限に近い数字であり、直近1年間で見ても0.1%増という結果は、昨年の5月と10月の2回しか確認できませんでした。
ちなみに直近1年間の平均は0.275%増ですので、それを大きく下回るだろうというのが市場予想です。
仮に今回の結果が直近1年間の平均に最も近い0.3%増だったとしても、市場予想を上回る結果となるため、利下げ実施への期待感が遠のく可能性があります。
前年比の結果を前月比から算出したものが次のデータです。
前月比から算出した前年比
前月比 前年比
•+0.0% ⇒ +3.2%
•+0.1% ⇒ +3.3%
•+0.2% ⇒ +3.4%
•+0.3% ⇒ +3.5%
•+0.4% ⇒ +3.6%
※フジトミ証券が算出
前回のコラム(5月の雇用統計増加は想定内?)でも書いたとおり、市場予想が平均と乖離している時、結果が平均に近かったとしてもサプライズと捉えられる可能性があります。
先週発表された5月の雇用統計では、市場予想が直近1年間の平均値を下回っていたのに対して、結果は平均を上回るサプライズが発生したため、為替相場中心に大きく変動しました。
雇用統計発表時の米ドル円(2024年6月7日)
(出所:TradingViewによる米ドル円チャート)
今回、前月比が平均値に近い結果になったとすれば、計算上、前年比は+3.5%前後に上昇しますので、雇用統計の際と同じような結果になるかもしれません。
どのような結果になるか、今晩の発表にご注目ください。
皆さま、寝不足にはご注意を…。
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•米労働省