皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
先週、FOMCと米雇用統計の発表があったため、株式・為替市場中心に値動きの激しい展開になりました。
まず、雇用統計ですが、発表前の予想では、非農業部門雇用者数が24.0万人の増加、失業率が前回と変わらず3.8%となっていましたが、雇用者数の伸びは鈍化し、失業率が上昇する結果になってしまいました。
変化が分かりやすいようデータをグラフにしたものが次のものです。
非農業部門雇用者数
出典:米労働省
非農業部門雇用者数は17.5万人の増加と予想を下回る結果だった訳ですが、同等の水準を記録したことは、この2年間で何度もありました。2022年12月、2023年3月・7月・10月・11月の雇用者数の伸びは20万人を下回っており、今回の結果とそれほど変わらないものでした。
雇用者数は、月によってバラつきがあり、17.5万人の増加という結果は、想定内の変動であったと考えられます。
失業率についても同じことが言えます。
失業率
出典:米労働省
失業率3.9%というのは、2024年2月にも記録した数値です。
グラフを見て、右肩上がりの変化が確認できませんので、失業率に関しても安定した状態だと考えられます。
米国の利下げがいつになるのか気になりますが、労働市場に関しては「安定している」と判断するのが妥当だと考えますので、早期の利下げは必要ないと判断できそうです。
もちろん労働市場の動向だけが、政策金利の決定要因ではありませんが、今回の結果から判断するのであれば、日米の金利差が縮まるのはもう少し先になりそうですね。
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・米 労働省