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諸外国と日本の金利差

2023.09.25

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

9月も残すところあと1週間となり、ずいぶん気温が下がってきました。私はいつも通り半袖で通勤しましたが少し寒いくらいでした。ようやく過ごしやすい気温になってきたようです。

さて、先週末に日銀が金融政策決定会合を開催し、結果は「現状維持」でした。昨年から欧米が利上げを実施してきた中、日本だけが金融緩和策を継続しています。

金曜日の午後に行われた植田総裁の会見でも「粘り強く金融緩和を続ける必要がある」と述べられており、当面の金融政策は「現状維持」が基本スタンスのようです。

政策金利が上昇しないのであれば、日本の銀行に預金していても金利が期待できないということになってしまいます。

今の状況が解るように諸外国の政策金利と比べてみました。

主要国の政策金利

アメリカが5.25-5.50%、ユーロ圏が4.5%、イギリスが5.25%と欧米各国の政策金利が高い状態になっていますが、日本だけが0%という特殊な状態です。

仮に100万円の預金に5.25%の金利が発生するとすれば1年間で52,500円の金利が発生します。上のグラフで一番金利の高い国はトルコですが、政策金利は30%なので100万円の預金に対し30万円の金利が発生することになります。

もちろん為替変動リスクがあるので、政策金利通りのリターンにはなりませんが、日本国内の金利が上昇しないのであれば、金利による収益が期待できる海外への投資をおこなった方がよい結果を期待できるかもしれません。

ちなみに年始から今日までの価格変動率をグラフにすると次のようになります。

対円通貨の変動率

(出所:TradingViewによる対円通貨チャート

年始と比べ、トルコリラ円は年始と比べて21.76%、円高(マイナス)方向に推移しましたが、それ以外の通貨ペアのほとんどは円安(プラス)に推移しました。

特に緑色で示したメキシコペソ円は28.61%も円安方向に推移しています。

2023年の後半戦、各国の中央銀行が金融政策をどのように変化させるか分かりませんが、日本の政策が「現状維持」なのであれば、前半戦と同じような展開になる可能性が高いと言えそうです。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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