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新NISAの利用者数は?

2024年06月18日


皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

先日、金融庁からNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表がありました。

新しいNISAが2024年1月にスタートして、NISA口座で利用できる金融商品を取り扱っている金融機関がテレビや実店舗などで積極的なPRを実施したため、重い腰を上げてNISAを始めた方も多かったのではないでしょうか。

いったいどのくらいの人がNISA口座を保有しているのでしょう。

総務省統計局によると、日本の人口は2024年5月1日現在で1億2393万人です。

その内訳は次のとおりです。

<日本の人口>
15歳未満が   1411万人
15歳-64歳が  7395万人
65歳以上が   3622万人

仮に15歳以上(生産年齢)の8割が利用しているのであれば、「8813万人」が利用している計算になり、6割が利用していると仮定すれば、「6610万人」が利用している計算になります。

皆さんはどのくらいの人が利用していると思いますか???

 

 

 

答えは、「2322万口座」でした。

生産年齢以上(15歳以上)の人口は1億1017万人ですので、現在の普及率はおおよそ21%ということになります。つまり、国民の約80%はNISA口座を保有していません。

使っている人からすると少ない印象です。

別の統計になりますが、「知るぽると(金融広報中央委員会)」の調査によれば日本の金融資産保有世帯数は全体の65.5%であり、残りの34.5%の世帯では、金融資産を保有していません。
※金融資産保有世帯数とは、いずれの金融商品も保有していない世帯と、普通預金口座のみを保有し将来に向けた貯えを保有していない世帯を合計したもの

二つのデータをミックスして日本の状況を分類すると次のようになります。

・NISAをつかっている                 おおよそ21%
・金融資産を持っているがNISAを使っていない  おおよそ45%
・金融資産をもっていない               おおよそ34%

多少前後するとは思いますが、おおよそこのような結果になると思います。

NISAは、NISA買付した金融商品から得られた配当金・分配金・売却益には課税されない制度ですが、取り扱うことのできる金融商品は、元本保証ではないという特徴があります。つまり、元本割れしてしまうことを懸念する人には手の出しにくい制度でもあります。

日本人の5人に1人、金融資産を保有する人の3人に1人がNISA口座を持っているということは、イコール同じ人数が元本割れリスクのある金融商品をポートフォリオに組み込んでいるということになりますので、多く感じるのかもしれません。

皆さんはこの数字を見てどのように感じますか?

日本国民の経済状況が数字に表れていると言えそうですね。

なお、弊社では、NISA口座の取り扱いを行っておりません。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

次回は、「世代別にみたNISA口座の買付額」についてお届けします。


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