5月の雇用統計増加は想定内?
2024年06月10日
皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
先日、証券アナリスト(CMA)第1次レベル講座の試験結果が発表され、残っていた証券分析に合格しました。今回の合格で1次試験の全科目をクリアしたため、日本証券アナリスト協会検定会員補(CCMA)という称号を称することができます。
目標にしている日本証券アナリスト協会認定アナリストになるためには、第2次レベル講座の試験に合格する必要があります。まだまだ、先が長いですが、資格の名に恥じぬよう、価値のある情報配信を心がけてまいります。
さて、先週末、米労働省より5月の雇用統計が発表されました。
事前に予想されていた非農業部門雇用者数は、19.0万人の増加でしたが、結果は、27.2万人と予想を大きく上回る結果となってしまいました。
今週、日本時間の6月13日(木)午前3時には、FRB政策金利の発表を控えていますが、今回の雇用統計を受け、金融緩和の実施時期が先送りされてしまったのではないかとの憶測が強まってしまいました。
米雇用者数の変動(直近1年間)
出典:米労働省
事前予想が19.0万人増だったのに対して、結果は27.2万人増だった訳ですが、グラフで確認してみると、27.2万人増という人数が突出して大きい訳ではないことが確認できます。
ちなみに、直近1年間の平均は23.5万人増ですので平均よりも16%高い結果だったとも言えます。労働市場は落ち着いていると考えるのが、客観的な判断です。
5月の結果を予想、結果、平均の3つの点で考えてみると、事前予想の19.0万人という数字は、平均の23.5万人よりも4.5万人少ない人数で、%(パーセント)でいうと28%低いものでした。
あくまで結果論になってしまいますが、平均よりも低い予想だったが結果は平均よりも高いものだった訳です。そのギャップがサプライズになったため、ドル円中心に大きな変動につながりました。
米ドル円
事前予想が平均よりも低いことに気が付いていれば、対応できたかもしれませんね。
今週は、日本時間12日(水)21時30分に、米・消費者物価指数(CPI)の発表を控えています。FOMC開催中の発表になる訳で、5時間半後に発表される政策金利にも大きな影響を及ぼしそうです。
14日(金)には日銀の政策金利発表も控えていますので、重要指標の発表に振り回されないよう、お気をつけください。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
・米労働省