皆さま、おはようございます。CFP(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)のワイワイこと岩井です。
2024年10月9日、石破首相は衆議院を解散し、10月27日に衆議院選挙が実施されることとなりました。
投資家の皆さんが気になっているのは、選挙の結果が株価や為替相場にどう影響するのか、という点ではないでしょうか。
今回は、過去の衆議院選挙後の日経平均株価がどのように変動したのか、調べてみたいと思います。
まず、次のチャートは2000年以降の日経平均株価の動きです。一目でわかるように、2013年以降は株価が上昇傾向にあります。
日経平均株価(2000年-)
(出所:TradingViewによる日経225チャート)
次に、2000年以降に実施された衆議院選挙とその結果を簡単にまとめた一覧です。
2000年以降の衆議院選挙
・自民党が絶対安定多数を確保
第48回 2017/10/22(安倍首相)
・自民党が圧勝。与党で3分の2議席を確保
第47回 2014/12/14(安倍首相)
・自民党が圧勝。与党で3分の2議席を確保
第46回 2012/12/16(野田首相)
・自民党が圧勝。自民・公明で3分の2議席を確保。民主から自民に政権交代、第2次安倍内閣発足
第45回 2009/8/30(麻生首相)
・民主党が圧勝。民主・社民・国民新党で3分の2議席を確保
第44回 2005/9/11(小泉首相)
・郵政解散。自民党が圧勝。与党で3分の2議席を確保
第43回 2003/11/9(小泉首相)
・自民党は単独過半数に届かず、民主党が大躍進
第42回 2000/6/25(森首相)
・自民党は単独過半数に届かず、自民・公明・保守で絶対安定多数を確保
2000年以降、計8回の衆議院選挙が行われており、今回で9回目となります。衆議院の任期は4年ですが、過去24年間で9回の選挙が実施されているため、おおよそ2年半ごとに解散総選挙が行われていることになります。
チャートに、衆議院選挙の開票翌日を重ねたものが次のグラフです。
日経平均株価(2000年-)+衆議院選挙
(出所:TradingViewによる日経225チャート)
青いラインが自民党が圧勝した時、赤いラインが自民党が過半数に届かなかった時や、民主党が政権を握った時を示しています。
過去8回の選挙結果を踏まえると、自民党が大敗した後よりも、圧勝した後の方が株価は上昇する傾向にあるようです。
今回の選挙結果はまだ不透明ですが、政権が安定している状態の方が、将来の見通しが立てやすく、政府による財政政策もスムーズに実施されやすいため、投資家にとっては好条件となると考えられます。
特に、2012年に始まったアベノミクスのように、選挙結果が相場の転換点となる可能性がありますので、今後の動向には注意が必要です。
選挙を見越した相場対応を今のうちに考えておいた方が良さそうでね。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。