8月の景気動向指数は悪化のまま
2019年10月28日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
先週木曜日、8月の景気先行指数と景気一致指数の改定値が発表されました。
発表された内容は先行指数が速報値よりも0.2ポイント高い91.9、一致指数が0.3ポイント低い99.0でした。
発表された景気CIはCommosite Indexの略で、景気動向の大きさやテンポを示しています。
現在採用されている値は2015年(平成27年)が100なので、100を上回っているから良いとか、下回っているから悪いとかそういう見方ではありません。
指数が上昇しているときが景気の拡張局面で、指数が低下している時が景気の後退局面になります。
先行指数と一致指数をグラフにしたものが次のものです。
先行指数
※出典:景気動向指数-経済社会総合研究所(景気統計部)
平成29年(2017年)後半から平成30年(2018年)前半ピークでそれ以降下落基調な展開になっているように見えませんか?
一致指数
※出典:景気動向指数-経済社会総合研究所(景気統計部)
一致指数に関しても平成30年(2018年)後半以降ズルズルと下落基調な展開になっているように見えませんか?
先行、一致のどちらもマイナスな状況が続いています。
景気動向指数の基調判断では、原則3ヶ月連続して3ヶ月後方移動平均が上昇していれば「改善」、下落していれば「悪化」としていますので現在の状況は「悪化」です。
景気動向が「悪化」になっていることはあまり報道されませんが、「悪化」は「悪化」です。
上で見た景気動向指数と同期間の日経平均株価の動きはご覧のようになりました。
日経平均株価
(出所:TradingViewによる日経平均株価チャート)
景気動向指数とのシンクロ性は低く感じます。
世界的なリセッションはまだ起きていませんが、国内の動向指数は悪化していますので、ポジションを作る際には景気動向とのギャップがあることを注視した方が良さそうですね。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・統計表一覧:景気動向指数
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html
・tradingview
https://jp.tradingview.com