27年ぶりの地価上昇とインバウンド
2018年09月20日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
昨日発表された平成30年都道府県地価調査によると、基準地価が27年ぶりに前年比で上昇したとのことです。
今回27年ぶりにプラスになったのが「宅地(全用途)」です。前年比で0.1%し、プラスに転じました。
27年ぶりって言われてもあまりピンと来ないかもしれませんが、1991年以来の上昇です。
日本のバブル景気は、1986年から1991年までを指しますので、基準地価が上昇に転じたのはバブル崩壊後初の出来事になります。
基準地価は、27年間続いた「闇」からようやく脱出することができたようです。
今回上昇に転じることができた要因に、日本に大勢訪れている外国人観光客の恩恵があります。
このコラムでも何度も取り上げていますが、日本にやってくる外国人観光客は増加傾向がつづいており、2018年も7月の1カ月間283万人もの方が日本にやってきました。
多くの訪問者がやってくる以上、それを受け入れるホテルが必要です。
ちなみに東京都にある宿泊施設はご覧のとおりです。
施設数 2,883施設
ホテル 100,122室
旅館 49,164室
簡易宿所 978施設
下宿 14施設
※出典:東京都の地域別宿泊施設数(東京都福祉保健局)
2018年7月、日本にやってきた外国人観光客の数は283万人でしたので、31日で割った10万人弱の人が宿泊できる施設が必要になります。
訪日外国人を顧客対象としたホテル、施設の建設が大都市圏、商業地の価格上昇をけん引する結果になったようです。
外国人観光客の増加が、観光業や小売業だけではなく、不動産価格へも大きく影響しています。
現在の状況を考慮すると今後も不動産価格の上昇が見込めるかもしれませんね。
今日は、基準地価が27年ぶりに上昇したお話しでした。
なお、皆さんがお住まいのエリアの地価がどうなっているのか、興味がある方は、「国土交通省地価公示・都道府県地価調査」から確認してみてください。
国土交通省地価公示・都道府県地価調査
http://www.land.mlit.go.jp/landPrice/AriaServlet?MOD=2&TYP=0
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