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24日はトルコの大統領選挙 週明け朝一の値動きに注意!

2018年06月22日

こんにちは!

テクニカルアナリストの山口です。

 

昨日、6月21日は夏至ということで、本日のマーケットはやや膠着気味ですが、東京の気温は蒸し暑さを感じます。

 

さて、明後日の6月24日は、トルコの大統領選挙があります。今回の大統領選は、6名の候補者が出馬します。

その中で、50%以上の票を集めれば、大統領となるわけですが、そうでない場合は、7月8日に上位2名により決選投票がおこなわれるといった流れです。

現職で金融緩和策を進めたいエルドアン大統領か、その他5名の候補者か?可能性が高いシナリオとしては、エルドアン大統領と他1名の上位2名による7月8日の決選投票かと思われます。

 

また、トルコの議会選挙については、どちらかと言えば野党有利ということもあり、政治的な不透明感がぬぐえません。

 

24日の選挙の結果は、日本時間25日午前2時ごろから開票され、その途中経過が報道されるものと思われますが、結果が判明するのは、日本時間の日中になると思われます。

【トルコリラ/円の値動きの推移】

FXの個人投資家層にとっては、トルコは高金利通貨ということもあり、とても人気が高い通貨です。

下の表は、東京金融取引所「くりっく365」の全25銘柄(ラージを除く)の内、上位5銘柄と、その他合計の建玉数量になりますが、私たちに最も馴染み深い米ドル/円に次いで人気の高いのが、トルコリラ/円の取引だということがわかります。

【取引所の上位銘柄の建玉数量】

また、次の表は「くりっく365」の人気の高い通貨ペア上位5つの売買比率で、緑色の棒グラフが「買いポジション」、ピンク色の棒グラフが「売りポジション」と見ます。米ドル/円はやや売りポジションが多いものの、ほぼ均衡しているのに対し、トルコリラ/円の売買の建玉比率は、買いが9に対して売りが1といった割合になっていて、他の銘柄に比べても買いに偏っているのがわかります。

 

月曜日の朝は、トルコの政治不安がある中、個人投資家のポジションがこれだけ偏っており、しかも、世界のマーケットの中で週明け一番初めにオープンするのが、オセアニアや日本市場。

その他の市場の参加者がほとんど居ないということは、流動性も非常に低いということがいえ、仮に、月曜日の朝一で、個人投資家のトルコ売りが大量に持ち込まれると、大きく値を下げてしまう可能性があるということです。

【トルコリラの1日の値動きと変動率】

なお、上のグラフはトルコリラ/円の1日の値動き(赤線)と変動率(青線)をプロットしたものです。

2016年以降だけを見ても、前日比でトルコリラ/円が8%以上動いた日が、4日もありました。

 

今日はOPEC総会で増産の決定が予想されています。

週末から週明けにおいて、資源国通貨や新興国通貨の動向、また、その影響がどこまで波及するのかには注意が必要です。

トルコリラ/円は、たった1日でも上のような変動をする可能性がある通貨ペアでことを理解して、どのくらいの値動きに耐えられるのか、ポジションサイズの見直しやリスク管理はしっかりして、よい週末を過ごしたいものです。

 

 

このコメントはテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

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