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2月の対中輸出1兆円超えまで回復

2019年03月18日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

2月の貿易統計が発表されました。注目の貿易収支は3390億円の黒字となり、予想の3051億円を上回る結果になりました。

その内訳はご覧のとおりです。

輸出 6兆3843億円
輸入 6兆0453億円
差引   3390億円

輸出が輸入を上回ったことによって黒字になった訳ですが、良かった良かったでは済まされません。現在、輸出、輸入ともに減少が続いており、輸出は3カ月連続しての減少、輸入は2カ月連続しての減少となっています。貿易黒字になったのは輸入金額の大幅に減少したことによるものです。輸出金額は先月比で1.2%減でしたが、輸入金額は6.7%減となり、その下げ幅の大きさの違いが5カ月ぶりの貿易黒字を生み出しました。

輸出入された品目を見ると輸出品目をけん引したのが船舶の86.4%増でした。それ以外で寄与度が高い自動車、鉄鋼、半導体等電子部品などは減少してしまいました。
ちなみに、先日(3月13日)発表された機械受注の場合、船舶と電力は省かれています。理由は船舶と電力は景気動向との連動性が低く、不規則且つ多額であり、完成まで長時間かかるためです。

貿易統計では船舶と電力は省かれていませんが、船舶が不規則で多額なことには変わりがないので、今回の黒字は偶然そうなったと考えることもできます。

貿易相手国別ではご覧のようになっています。

米国
輸出 1兆3030億円
輸入  6781億円
差引  6249億円

EU
輸出 8004億円
輸入 7421億円
差分  582億円

アジア
輸出 3兆3141億円
輸入 2兆8201億円
差分  4940億円

中国
輸出 1兆1397億円
輸入 1兆2709億円
差分  ▲1312億円

明るいきざしとしては中国への輸出金額の回復です。1月の輸出金額は1兆円の大台を下回っていましたが、2月は1兆1397億円と回復しました。

来月以降は改善していって欲しいですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・財務省貿易統計
http://www.customs.go.jp/toukei/latest/index.htm
http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/gaiyo2019_02.pdf

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