フジトミ証券株式会社は投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

コラム

マーケット情報

2年債と10年債が逆転-逆イールドが進む

2019年08月15日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

台風10号が近づいてきていますね。

台風の通り道となる西日本の各地では計画的に電車を運休させる「計画運休」が実施される予定です。

今日は鉄道・飛行機ともに運休する路線が多くなりそうなので、お盆休みからUターンで戻ってくる方はご苦労されるのではないかと心配です。

去年の台風では、流されたタンカーが関西空港の連絡橋に衝突し、3000人もの方が空港内から出られなくなってしまいましたが、今回はそのようなことが無いことを願うばかりです。

さて、荒れ模様になっているのは天気だけではありません。

相場の状況も荒れ模様となっています。

昨日のNYダウは米政府が対中追加関税措置の発動を一部延期すると発表したことを受けて上昇しましたが、その反動からか今日は600ドル以上下落してしまいました。

現在の状況を物語っているのが米国債のイールドカーブです。

米国債イールドカーブ 2019/8/15 1:17

一時10年債利回りは1.57%まで下落し、2年債利回りを下回ってしまいました。
10年債利回りが2年債利回りを下回るということは、市場は利下げの長期化を予測していることの表れでもあり、景気動向は景気後退(リセッション)に向けて
変化してきているのかもしれません。

先週(8月8日)のイールドカーブと並べて表示させるとご覧のようになります。

米国債イールドカーブ②

オレンジで表示させたものが先週木曜日(8月8日)のイールドカーブです。

1週間前のものと比べると期間が短いものの変化はそれほどありませんでしたが、期間が長い10年債と30年債が大きく下がってきていることが解ります。

債券市場では相場の状況が急速に変化してきているのかもしれませんね。

トランプ政権発足以降、世界経済は右肩上がりで推移していましたので、株式市場は買い方有利な相場展開が続いていましたが、景気後退がはじまるとなれば売り方有利な相場展開に変化します。

その変化がいつなのかは解りませんが、いつ起きてもおかしくない状況でもあります。柔軟に対応して流れに乗りたいですね。

それでは本日もよろしくお願いします。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・米国債利回り-Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/markets/rates-bonds/government-bonds/us

新規口座開設キャンペーン開催中

コンサルタント取引限定キャンペーン1

コンサルタント取引限定キャンペーン2

一覧へ戻る

各種資料請求・WEBセミナー