2四半期連続してGDPがマイナスだと・・・
2019年08月29日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
8月23日のコラムで景気後退(リセッション)についての記事を書きましたが、景気後退(リセッション)とはどのような状態なのかについて触れました。
日本の場合、内閣府が発表する景気DIによって景気拡大局面なのか、それとも景気後退局面なのかを見極めますが、欧米では、GDP(国内総生産)が2四半期連続してマイナス成長だったときを景気後退(リセッション)とみなすのが一般的です。
四半期GDPが2期連続してマイナスだったら景気後退の方が状況判断しやすいですよね。
今日は、欧米で採用されている四半期GDPで見たらどうなるのかを見てみたいと思います。
各国の四半期GDPのデータはOECDのホームページから取得可能なのでそのデータを使用させていただきます。
今回はG20参加国で調べて見たいと思います。
GDP成長率がマイナスになっているものを赤く染めました。けっこうありますね。
日本も2018年のQ1とQ3はマイナスでした。
景気後退の判定は、2四半期連続してマイナス成長になったかどうかなので、日本の2018年Q1とQ3は連続していないのでセーフとなります。
2016年以降、2四半期連続してマイナスが続いたことがあるのはアルゼンチン、イタリア、トルコ、ブラジル、南アフリカの5カ国。
次に発表される成長率がマイナスだった際、2四半期連続になってしまうのが、アルゼンチン、イギリス、ドイツ、ブラジル、ロシア、南アフリカの6カ国です。
イギリスとドイツは2019年Q2がマイナスだったのでQ3がマイナスだったとすると景気後退となってしまう訳です。
イギリス経済とドイツ経済が世界経済に与える影響は大きいので、7月から9月まで両国の動向がどうなるのか注目ですね。
欧州ではブレクジットの問題もありますし、どうなるでしょうね。
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参考文献:
・Quarterly GDP-OECD
https://data.oecd.org/gdp/quarterly-gdp.htm