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10月の訪日外客数が物語る世界

2019年11月21日


皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

もう11月の後半ですね。あと1ヶ月もすれば街はクリスマス、年末年始な状況になりますが、お正月休みの予定はすでにお決まりですか。

来年のお正月は1月1日が水曜日なので、12月28日から1月5日まで9連休なんて方も多いのではないでしょうか。せっかくのお休みなので海外旅行にでも行きたいですね。

さて、日本政府観光局は、2019年10月の訪日外客数を発表しました。

10月の訪日外客数は250万人となり、前年同月264万人を下回る結果となってしまいました。このコラムでも何度か取り上げていますが、日本にやってくる外国人の数は年々増加していましたがここにきて減少してしまいました。

どうして減少してしまったのか。早速ですがデータを見てみたいと思います。

下の表は国別にみた訪日外客数です。

訪日外客数

国・地域 2018年10月 2019年10月 伸率(%)
総数 2,640,610 2,496,600 -5.5
韓国 571,176 197,300 -65.5
中国 715,255 730,600 2.1
台湾 379,633 413,700 9.0
香港 169,473 180,600 6.6
タイ 117,949 145,300 23.2
シンガポール 35,123 41,900 19.3
マレーシア 39,139 48,900 24.9
インドネシア 28,253 34,100 20.7
フィリピン 47,316 64,700 36.7
ベトナム 39,421 46,500 18.0
インド 13,736 13,900 1.2
豪州 47,444 51,600 8.8
米国 143,977 153,400 6.5
カナダ 33,753 37,700 11.7
英国 36,850 68,400 85.6
フランス 34,320 39,500 15.1
ドイツ 24,864 26,300 5.8
イタリア 15,064 14,700 -2.4
ロシア 10,778 14,300 32.7
スペイン 14,090 13,700 -2.8
その他 122,996 159,500 29.7

※日本政府観光局

ご覧のように韓国からの観光客数だけが大幅に減少してしまいました。日韓関係が冷え込む中、わざわざ日本に観光しにくる人も減っており、観光産業にとっても好ましいことではありません。このままだと、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)が11月23日(土)午前0時に失効してしまう予定ですがどうなってしまうのでしょうね。

なお、韓国以外ほとんどの国からの来日者数が増加しています。
特にタイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナムからの観光客は軒並み20%ほどの増加していることからもASEAN経済の発達が、東南アジア諸国の人達の富にもきちんと反映していることが想像できます。

また、中国人観光客の推移は増加しているものの2.1%アップと大幅な増加とまでは行きませんでした。

アジア地域以外から来日者で大幅に人数が増加したのがイギリス人観光客です。去年は3万6000人だったのものが今年は6万8000人と3万2000人も増加しました。伸び率でいうと85.6%です。めちゃくちゃ増加しています。なんで増えたのか断定はできませんが、10月はラグビーワールドカップがありましたので、その影響が大きかったことが推察できます。スポーツの力ってすごいですね。

政治、経済、スポーツと色々な影響がうかがい知れる10月の訪日外客数でした。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・日本政府観光局
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_trends/

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