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雇用統計による雇用増加とワクチン接種率

2021年06月07日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

先週末発表された米雇用統計は55.9万人増でした。
失業率は先月よりも0.3ポイント改善され5.8%でした。

事前予想こそ下回る水準でしたが、雇用は55.9万人も増加しており、ワクチン接種の効果が数字にも表れてきています。

発表前後の値動きはご覧のようになりました。

米ドル円

ユーロドル

NYダウ

日経225

発表直後の値動きは、円売りドル買い・ユーロ買いドル売りの展開になり、NYダウ・日経225などの株価指数は上昇しました。

株式市場では好材料として捉えられたようです。

今、世界経済に大きな影響を及ぼしているのが新型コロナウイルスですが、それに対抗するために開発されたものがワクチンです。

Our World in Dataによると6月5日現在、アメリカで1回目のワクチン接種をした人は人口の50.91%となっており、ようやくアメリカ人の半数以上が接種しました。

ちなみに日本の接種率は6月3日時点で9.21%なのでアメリカと比べると大幅に出遅れています。アメリカの接種率が今の日本と同等水準だったのは、2月の前半でしたので国民の半数がワクチン接種するまでに約4カ月の時間が掛かった計算になります。

仮に日本がアメリカのワクチン接種率増加と同じスピードで増えていくと仮定すると日本国民の半数が1回目の接種をおこなうのは4カ月後の10月頃になります。

アメリカ以外の国の接種率はどうなっているのでしょうか。
今週末11日からG7サミットが実施される予定ですが、日本以外の先進国の接種率は、ご覧のようになっています。

1回目のワクチン接種率(2021.6.3時点)
・カナダ  59.70%
・英国   58.85%
・米国   50.56%
・ドイツ  44.67%
・イタリア 40.82%
・フランス 40.11%
日本   9.21%

※Our World in Data

他の先進国と比べて日本のワクチン接種率はものすごく遅れています。日本だけが遅れてしまっている状況です。このままでは、他の国でワクチンによる集団免疫が獲得できるようになっても日本だけは、取り残されてしまう・・・。そんな危険性を感じてしまうほど遅れています。

今回発表された雇用統計では、アメリカの労働市場が復活してきていることが確認でき、他の国でもコロナからの復興を成し遂げるかもしれません。

この遅れをどうやって穴埋めしていくか。日本経済が復活するために大きな課題になりそうですね。

今回は、先週発表された雇用統計を振り返ってみました。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・Our World in Data
https://ourworldindata.org/covid-vaccinations?

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