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コラム

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野菜の価格決定メカニズム

2018年02月22日

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皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

野菜の価格は1月の前半の高値をピークに徐々に値下がりしてきましたが、再び上昇してしまいました。

昨日農林水産省より発表された野菜の全国平均小売価格は次のとおりです。

野菜の全国平均小売価格(1キロあたり)

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キャベツ ・・・ 417円
レタス ・・・  1052円
トマト ・・・   700円
白菜  ・・・  381円
大根  ・・ ・ 323円

※出典:農林水産省

キャベツ価格は、先週よりも61円高い417円ですので直近2年間では2018年1月15日週に次ぐ高値です。

レタスは、再び1000円越えの水準まで上昇してしまいました。それ以外では白菜、大根が再び高値水準まで上昇しております。

なぜ野菜価格は再び上昇してしまったのでしょうね。

基本的な野菜の流通経路は生産者から農協や産地仲卸人を経由して中央卸売市場で取引されたうえでスーパーマーケットや小売店にて販売されます。

市場で「せり」がおこなわれた上で価格が決定している以上、需要と供給のバランスによって価格が決定します。我々の身近な例で言えば、株式市場や商品先物市場は売り買いのパワーバランスで価格が決まるオークション方式で取引されていますので、形態は多少違いますが基本的には同じメカニズムです。

キャベツ、レタス、白菜、大根の価格が先週よりも上昇したということは、需給バランスが逼迫しているとも考えられます。

東京都中央卸売市場発表の青果物の週間市況によると先週(2018年2月9日-2月15日)の入荷数量はキャベツが前年比で76%、レタスが前年比68%、大根が前年比71%と大多数の野菜の入荷数量が大幅に少ないようです。

出典:青果物の週間市況-東京都中央卸売市場
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/03/yasai/y2018022.html

やはり2月前半にかけて北日本から西日本の日本海側を襲った大雪の影響がでているのでしょうか。出荷数量が前年比で70%前後しかない状況を考慮すると葉物野菜の価格が例年並みまで戻るのはまだまだ先になりそうな気がします。

以上、今週の野菜価格についてでした。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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