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逆イールドの話

2018年12月14日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

来週12月20日今年最後のFOMCが実施され、日本時間午前4時FRB政策金利が発表されます。今回は現在の政策金利から0.25%引き上げられ、2.25-2.50%なるのではないかとの予測しているアナリストが多いようです。

トランプ大統領は11日、ロイターの取材で「来週のFOMCで利上げするとしたら、ばかげている」と発言し、米経済を下支えするために金利を引き下げる柔軟性が必要だと指摘したそうです。

米国債の利回り曲線で逆イールドが発生したことが話題になりました。
短期金利と長期金利をグラフにしたものをイールドカーブまたは利回り曲線と呼びます。少しマニアックな話になってしまいますが、長期金利は将来の予想短期金利の平均と等しくなるので、利回り曲線の形状は将来の短期金利の動向によって決まってきます。
市場が将来の短期金利が上昇すると予測している局面では長期金利の方が高くなります。
ところが、将来短期金利が下落すると予想される局面では長期になるほど利回りが低くなってしまいます。これを逆イールドと言います。
一般的に、逆イールドが発生した際は景気後退の予兆と考えられています。

12月14日現在の米国債利回りはご覧のとおりです。

・2年債 2.78
・5年債 2.75
・10年債 2.89

2年債と5年債とでは期間が短い2年債の方が0.03%ほど高利回りになっています。今のところ10年債の方が高利回りになっていますが、2年債と10年債の差分はわずかに0.11%なので2年債と10年債で逆イールドが発生するのもそう時間が掛からないかもしれません。

下のグラフは10年債利回りと政策金利を同じグラフに表示させたものですが、12月13日現在10年債と政策金利の開きはわずか0.661%まで狭まってしまっています。

10年債の利回りが現在の水準から変わらず、0.25%引き上げられたとすると10年債と政策金利の差は0.411%まで狭くなってしまいます。
本当に12月のFOMCで利上げされるかどうか。もしかしたらサプライズがあるかもしれませんね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・金融論-新世社
・ロイター
https://jp.reuters.com/article/trump-frb-idJPKBN1OB04E

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