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米10年債利回りと政策金利

2021年07月29日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

日本時間7月29日午前3時、FRB政策金利が発表されました。事前予想通り、現状の0.00%-0.25%から変更はありませんでした。

今回のFOMC声明の中ではインフレについても言及されました。
7月13日に発表された米消費者物価指数は前年同月比で5.4%も上昇しており、これをどう判断するのか注目が集まりましたが、今回の声明で、「インフレ上昇は、概ね一時的要因を反映」との見解を示しました。
また、経済活動と雇用は力強さを維持しているもののパンデミックで大きな影響を受けたセクターがまだ完全な回復には至っていないと指摘しています。

今のところ、コロナによる落ち込みから景気回復にシフトした、との判断はされていませんので、現在行われている金融緩和政策がすぐに縮小することはなさそうですが、本格的な景気回復が確認された際には、変化が起きそうです。

現在の債券利回りと政策金利をグラフにしたものが次のものです。

米国10年債利回りと政策金利

新型コロナウイルスによる世界的パニックに対してFOMCは、迅速な対応を取ったことが政策金利の変動からも見て取れます。

2020年3月3日、それまでの1.5-1.75%から1.00-1.25%に引き下げられ、3月15日には0.00-0.25%まで引き下げられました。

グラフには政策金利と米10年債利回りを表記しています。
10年債利回りの変動が政策金利の変動よりも早いことにお気づきでしょうか。

過去、政策金利が頭打ちするタイミングに先行して10年債利回りは頭打ちし、今回のコロナショックで利回りが低下していますが、この時も政策金利を先行した形になっています。

2021年に入ってから10年債利回りは徐々に上昇していますが、これも政策金利に先行していると捉えることもできます。

実際に政策金利が上昇するのはまだ先だと思いますが、株式市場や新興国通貨の動向にも大きな影響を及ぼしますので、今後も注視した方が良さそうですね。

今日は米国の10年債利回りと政策金利についてのおさらいでした。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
FOMC声明全文

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