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株価のヘッジに原油を使う

2018年10月25日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

ここ最近の株式市場はとても荒い値動きになっています。

昨晩のNY株式市場は、大幅安な展開となりました。NYダウは前日比608.01ドル安の24583.42ドルで取引を終えています。

世界的な景気後退懸念から企業業績の悪化が心配されています。
これまで好調だったNYダウですが、10月に入ってから下落する日が多くなり、昨晩の下落で今年初めにつけていた24824ドルを下回ってしまいました。

本日の東京株式市場はNY市場の下げを受けて安値でのスタートとなりました。
株式市場以外でも大きく下げた銘柄があります。それが原油です。

今日は原油価格と日経平均株価の推移についてのお話しです。

こちらが日経平均株価

こちらが東京商品取引所で取引されているドバイ原油の価格です。

上の二つのチャートよく似ているように見えませんか?

トレンドを形成するタイミングがとてもよく似ているように見えます。

一年ほど前である2017年10月2日の終値を100とした際の変動率はご覧のようになります。

この2本の線から2018年3月末を境に変動の仕方に変化が生じていることが解ります。2017年10月から2018年3月にかけて両者の値動きはほぼ同じで、シンクロしながら推移していました。

ところが、2018年4月になると一方は大きく上昇し、もう一方は小幅高での展開になってしまいました。

大きく上昇した方が原油価格です。2018年10月初旬には150を上回る水準まで上昇していますので1年間で価格は1.5倍になったことになります。

2018年4月以降原油価格が上昇した背景には、OPECの協調減産体制と「アメリカのイラン核合意破棄」や「イスラエルの米大使館エルサレム移転問題」など中東の地政学的リスクへの懸念がありました。

2018年9月、好調な米国経済の恩恵を受けて原油価格、日経平均株価共に上昇し、10月に入ってからは世界的な景気後退懸念から日経平均株価も下落しました。

原油の需要は景気に左右されますので、景気が悪くなると需要が減少し、供給過剰な状況を生み出してしまいます。

上のグラフで確認したように2018年4月以降、原油価格は日経平均株価よりも大きく上昇しています。原油価格には景気による需要増加と中東の地政学的リスク分が上乗せされているものだとすると、地政学的リスクが後退したあかつきには再び両者の変動幅を均衡するとも考えられます。

もちろん、11月5日からイランへの経済制裁がスタートし、現在のサウジアラビアを取り巻く環境を鑑みるとそう簡単に中東の地政学的リスクが後退するとは考えにくいですが、今よりも悪くなることが無いと考えるのであれば、原油価格変動幅と日経平均株価変動幅の乖離は狭くなる可能性があります。

日経平均の値動きに影響を受ける、くりっく株365、日経225先物、ETF、投資信託などを運用している人はヘッジとして原油の値動きを活用することも選択肢として活用できるのでないでしょうか。

今日は原油価格と株価についてのお話しでした。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。

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