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コラム

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期待リターンと想定リスク

2021年04月16日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

大阪では新規コロナ感染者数が連日過去最多を更新し続け東京でも増加傾向です。全国的に増加しており、このままGWを迎えると第4波で爆発的に増加してしまいそうで不安ですね。

国内ではコロナの感染拡大が懸念されていますが、その一方で世界の株式市場は大きく動いています。ニューヨーク株式市場では米景気回復への期待感から買いが優勢となりNYダウは史上最高値を更新しました。

ここ一年世界中でコロナが拡大した訳ですが、各国を代表する株価指数(インデックス)は好調な値動きをしています。

チャートで見るとご覧のような値動きをしています。

日経225

日経225チャート
(出所:TradingViewによる  チャート

NYダウ

NYダウチャート
(出所:TradingViewによる  チャート

DAX®

DAX®チャート
(出所:TradingViewによる  チャート

FTSE100

FTSE100チャート
(出所:TradingViewによる  チャート

どの株価指数も3月に底打ちしてその後は上昇する右肩上がりの展開になっています。上昇相場が続いていますのでなかなか買いにくいかもしれませんが、単純な話で、どこで買っていたとしてもほとんどのタイミングでプラスだったことになります。

これから買ってみようお考えの方もいらっしゃると思いますが、その上で考慮すべきなのが期待リターンと想定(推計)リスクという考え方です。

投資を行う上で考えなければならないのがリスクとリターンです。ハイリスク・ハイリターンとかローリスク・ローリターンといったリスクとリターンを現した表現がありますがこのリスクとリターンは数値化することができます。

ちなみに金融の世界では、リスクは損失という意味ではなくブレ幅(ばらつき)を表しています。つまりリスクの大小というのは、ブレ幅の大小を意味しています。

例えば、下の2つではどちらのリスクが大きいと言えるでしょうか。

・期待できるリターンが 15%で想定(推計)されるリスクが15%の商品A
・期待できるリターンが 15%で想定(推計)されるリスクが20%の商品B

上の例でリスクの大きい商品は「商品B」になります。

先ほどお伝えしたように金融におけるリスクはブレ幅です。
別の言い方をすると「標準偏差」とも言います。

少しイメージしにくいと思いますのでイメージ図で説明します。

下の図はブレ幅と確率を表しています。

ブレ幅のイメージ図

ブレ幅のイメージ図

期待リターンを中心に±σの中に入る確率は、それぞれ34.1%で合計すると68.2%の確率でその範囲内収まります。±2σまで含めると95.4%の確率でその範囲内で収まることになります。

例の商品Aであれば、期待リターンが15%、想定リスク(標準偏差)が15%なので、68.2%の確率で15%に±15%した±0%~+30%のリターンが期待でき、95.4%の確率で15%に±15%×2した-15%~+45%のリターンが期待できることになります。

商品Bの場合は、期待リターンが15%、想定リスクが20%なので68.2%の確率で15%に±20%した-5%~+35%のリターンが期待でき、95.4%の確率で15%に±20%×2した-25%~+55%のリターンが期待できることになります。

想定リスクが大きい商品Bの方が想定リスクの小さい商品Aよりも上ブレ、下ブレともに大きな変動になりやすいことを表しています。

商品A、商品Bともに期待リターンは15%ですが、商品Aの方が商品Bよりもより安定した運用が可能になります。

各投資対象の想定リスクと期待リターンを知ることで、どの程度の資産をその金融商品に投資していいのか。ある程度算出できるのではないでしょうか。

次回は、具体的な商品で期待リターンと想定リスクを計算してみたいと思います。

つぎにつづく・・・・

期待リターンと想定リスクの計算 >>>

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・NY株、3万4千ドル突破 305ドル高、米景気期待-Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6390773
・Excelによる正規分布曲線のグラフの作り方
https://bellcurve.jp/statistics/blog/15344.html

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