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景気動向指数(CI一致指数)は悪化を示している。

2019年05月14日


皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

昨日発表された3月の景気動向指数は2012年10月-13年1月以来6年ぶりに「悪化」になりました。

今から6年前の2012年10月辛-13年1月というと民主党野田政権から自民党安倍政権に替わった年です。アベノミクスが誕生したものもちょうどこの時です。

アベノミクス開始以降、景気基調が「悪化」を示すことはありませんでしたが、残念ながら3月は「悪化」という結果になってしまいました。

この景気動向指数が悪化したとう結果は誰が決めているのでしょうか。

実はこの景気動向指数、誰かが決めている訳ではなく、機械的に判断されています。
「悪化」となるのは原則として3カ月以上連続して、3カ月後方移動平均が下降し、当月の前月差符号がマイナスになった場合です。

人間によるバイアスがないので状況を冷静に判断する材料として活用できます。

内閣府が示す定義でも「悪化」は「景気後退の可能性が高いことを示す。」としています。

ちなみに内閣府が景気判断を公表し始めたのは2008年からでそれ以降「悪化」を示したのは先ほどの2012年10月からとリーマンショック直前の2008年6月-09年4月までの2回だけです。

過去2回の悪化と日経平均株価の値動きを合わせたものが次のチャートです。

日経平均株価

青く塗った部分は、景気指標判断が「悪化」を示していた時期です。
2008年はリーマンショック前後なので株価は大きく下落しましたが2012年後半は政権交代への期待感から上昇しはじめた時期にあたります。

続いてドル円

2008年の下落はリーマンショックによるものでその影響は日本だけではなく全世界中に及ぼしました。リスク回避の円買いが進みましたが、2012年はアベノミクスへの期待感から円安に進みました。

景気判断が「悪化」したら必ず景気が悪くなるという訳ではなさそうです。

今日は景気判断についてのお話しでした。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・景気動向指数 結果
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html

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