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新型コロナウイルスの感染状況と米雇用統計

2021年05月07日

新型コロナウイルスの感染状況と米雇用統計

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。緊急事態宣言下でのGWでしたが、皆さまは、いかがお過ごしでしたでしょうか。私は、特にやることもないので家の大掃除をおこない意外と充実したお休みでした。

さて、本日は米雇用統計の発表があります。事前予想では、非農業部門雇用者数が100万人増、失業率が5.8%に改善すると強気の内容になっています。

先月は91.6万人増でしたが、今月は前回よりも多い100万人も新規雇用者数が増加する予想です。

ご存じのようにアメリカは、新型コロナウイルスの累計感染者数が世界最大になった国です。

5月7日現在、累計で3273万人の方が新型コロナウイルスに感染しました。アメリカの人口は、3億2800万人ですので、10人に1人が新型コロナウイルスに感染した計算になります。

ちなみに日本の累計感染者数は、61.8万人(人口で割ると200人に1人)ですのでそれと比べるとどれだけ被害が拡大していたのかが分かります。

これだけコロナウイルス感染者数が多かったと言うことは、労働市場にも大きな影響を及ぼすことになりました。

 
 

非農業部門雇用者数(2019年-)
非農業部門雇用者数(2019年-)-グラフ
出典:U.S. Bureau of Labor Statistics

グラフが示すとおり、アメリカ国内でもロックダウンが実施された3月、4月と非農業部門雇用者数は大幅に減少しました。昨年の3月は168.3万人、4月に至っては2067.9万人もの人が職を失うことになってしまいました。2020年4月の減少数があまりにも大きすぎて他の月のデータが横ばいに見えてしまうほどです。

直近の変動がどうだったのかを分かりやすいように2020年7月以降のデータだけを表示させたものが次のものです。

 
 

非農業部門雇用者数(2020年7月-)
非農業部門雇用者数(2020年7月-)-グラフ
出典:U.S. Bureau of Labor Statistics

11月から1月に掛けて回復が鈍化しており、特に12月に至っては雇用者数がマイナスになってしまっていました。ちょうどこの時、アメリカでは感染拡大の第3波が発生しており、コロナが労働市場に大きな影響を及ぼしていることが解ります。

2020年3月と4月に減少した雇用者数
22,362千人

5月以降はそのリバウンドで大幅改善しましたが、1年経過した今でも4月の減少をリカバリーするほどの新たな雇用は生み出されていません。

2020年5月から2021年3月までの累計雇用者数
13,959千人

差し引きするとコロナ感染者数拡大以降、8,403千人もの人が今でも仕事がない状態となっています。

 
 

アメリカではすでに1億人以上の人がワクチンの接種が完了しており、感染者数の大幅減少が期待されます。ワクチンによって新規感染者数が減少すれば、労働市場も改善し、アメリカ経済が元に戻ることにもなります。

世界最大の経済大国のアメリカの経済が急速に改善できるのかどうか。まずは、本日の雇用統計に注目です。

注目の雇用統計は21時30分発表予定です。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・新型コロナウイルス-Google
https://news.google.com/covid19/map?hl=ja&mid=%2Fm%2F09c7w0&gl=JP&ceid=JP%3Aja
・世界のワクチン接種状況-NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/world_progress/
・U.S. Bureau of Labor Statistics
https://www.bls.gov/

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