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改善が確認された米労働市場。今後どうなる?

2021年08月10日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

先週末に発表された非農業部門雇用者数は94.3万人増と予想の87万人増を上回る結果になりました。また、6月の雇用者数も85万人(速報値)から93.8万人に改定され、アメリカの労働市場が順調に回復してきていることを確認できました。

同時に発表される失業率も5.4%まで改善しています。失業率の変化をグラフにしたものが次のものです。

失業率

出典:米労働省

新型コロナウイルスの感染拡大によってロックダウンされた2020年4月、失業率は14.8%まで悪化しましたが、徐々に改善されてきたことをグラフからも解ります。

コロナ前の水準は3.5%前後でしたので、現在の水準からあと2.0ポイントほど改善すれば元の状態まで戻れる状態まで戻ってきています。

ブルームバーグの記事ですが、アメリカの求人件数が過去最高の1000万人を超えてり、経済活動が再開する中、必要な労働力が確保できていないことが浮き彫りになりました。

労働市場の改善が確認できた訳ですが、このことは、FOMCが取る金融政策の縮小を早めてしまう可能性を高めてしまいます。

そんなあおりを受けたのが日本の金先物市場でした。

3連休を挟んだ日本の金先物市場は、ご覧のような値動きになりました。

金先物取引

(出所:TradingViewによる金先物チャート

雇用統計が発表された21時30分以降100円ほど下落し、週明けの立会開始時にはさらに100円ほど下落する展開になりました。

今回の下落が一時的な下落なのか、それとも本格的な下落の開始なのかはまだ分かりませんが、実際に金融政策の縮小が開始された際には、これまでトレンドが変化する可能性が高くなります。

今回は雇用統計中心にお伝えしました。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
bloomberg
米労働省

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