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年内最後の雇用統計

2021年12月03日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

日本時間12月3日22時30分、今年最後の米雇用統計の発表があります。
事前のアナリスト予想では、非農業部門雇用者数が55.0万人の増加、失業率が前回よりも0.1ポイント改善して4.5%になるだろうと見られています。

今回の予想を過去のデータに追加したものが次のグラフです。

非農業部門雇用者数

出典:米労働省

アメリカ失業率

出典:米労働省

過去のデータと比較しても平均的な改善になるのではないかとの予想になっています。
因みにFOMCは先月からテーパリングを開始していますが、雇用統計の結果が大きくブレない限りはそのスケジュールに変更はなく、マーケットへの影響も限定的だと考えられます。

12月14日から15日におこなわれる連邦準備制度理事会(FRB)の会合ですが、テーパリング速度を加速させるべきとの意見もあるようで、今晩の雇用統計がどう影響するのか、注目したいですね。

もう一つ気になるのが新型コロナウイルスの感染状況です。
12月3日現在、日本のワクチン接種率はG7メンバー国の中で最も高く、77.3%の方がワクチンを接種していますが、アメリカのワクチン接種率は59.1%と他の先進国と比べてとても低い状態が続いています。

ワクチン接種率(G7)

出典:Our World in Data

感染者数を見てみると、12月1日、日本の新型コロナウイルス感染者数が121人だったのに対して、アメリカの感染者数は135,379人でした。日本の1000倍以上の人数が感染しています。
ワクチン接種率の違いが感染状況に影響を及ぼしているのでしょうか。
ここ数日、話題になっているオミクロン株がアメリカ国内で感染拡大した時に抑え込むことができるかどうか、心配になります。

まずは、今晩の雇用統計に注目です。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


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