フジトミ証券株式会社は投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

コラム

マーケット情報

全国消費者物価指数(CPI)とタコ

2018年08月27日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

先週末、7月の全国消費者物価指数(CPI)が発表されました。
発表された数字はそれぞれ次の通りです。

総合 0.9
生鮮食品を除く総合 0.8
生鮮食品とエネルギーを除く総合 0.3

3つの指標を大きい順番に並べると次のようになります。

総合 > 生鮮食品を除く総合 > 生鮮食品とエネルギーを除く総合
0.9      0.8              0.3

生鮮食品とエネルギーを除く総合の上昇率は0.3とほとんど上昇していません。

前年同月比で大きく上昇した品目をチェックすると「タコ 28.5%」「きゅうり 26.7%」「灯油 22.2%」「りんご 21.4%」「ガソリン 16.8%」などです。

タコの価格が前年と比べて28.5%上昇している訳ですが、普段タコを食さない人からすればどうでもいい話題に思ってしまうかもしれません。タコの価格が上昇するということは日本以外の国の経済発展とも関係してきます。

ロシアワールドカップの際、日本の対戦相手であるセネガルがどんな国なのか調べましたがセネガルの主要産業は水産業で、中でもタコ産業に従事している人は全就業者の6人に1人と多くの人が携わっています。

いつもおいしく食べているタコはセネガル産のタコかもしれません。

日本で食べられているタコのほとんどは西アフリカ産で、輸入元は1位がモロッコ、2位がモーリタニア、3位が中国、4位がベトナム、5位がセネガルの順となっています。

輸入元1位のモロッコと、2位のモーリタニアの2国だけで総輸入量の75%をカバーしています。

地球のほぼ裏側にあたる西アフリカ沖の大西洋で取れたタコが日本にやってきている訳ですが、タコ価格が上昇している背景には色々な世界情勢が関係しています。産經ニュースの記事によると、スペインが大量にタコを買っているそうです。その背景には、中東で起きたテロの影響から観光客がスペインに押し寄せ、結果、パエリアなどのスペイン料理に使われるタコの量が増えているそうです。

開発途上国から先進国まで多くの国が経済発展する中、日本だけ成長が停滞してしまうと将来、タコは高級品で食べられなくなる時がきてしまうかもしれません。

今日は、全国消費者物価指数(CPI)とタコのお話しでした。

今週もよろしくお願いします。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。

バックナンバー
セネガル共和国ってどんな国!?
https://www.fujitomi.co.jp/?p=26238

参考文献:
・消費者物価指数(CPI)-総務省統計局
http://www.stat.go.jp/data/cpi/index.html

産經ニュース
https://www.sankei.com/economy/news/180427/ecn1804270002-n1.html

新規口座開設キャンペーン開催中

コンサルタント取引限定キャンペーン1

コンサルタント取引限定キャンペーン2

一覧へ戻る

各種資料請求・WEBセミナー