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中間選挙前の金曜日

2018年11月02日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

いよいよアメリカ中間選挙前の金曜日がやってきました。

上院は改選される議席数が全体の3分の1しかありませんので現在の議席数の関係から共和党が過半数を獲得する可能性が高そうですが、下院はすべての議席が改選されますので、民主党が第一党になる可能性があります。

仮に、下院で民主党が勝利し、ねじれが生じたとすると下院でトランプ大統領の弾劾訴追される可能性がでてきます。下院で弾劾訴追されると上院で弾劾裁判が開催されますが、それが決行されるためには、出席者の3分の2以上の賛成がなければならないので、トランプ大統領が罷免されることはまずなさそうです。

しかし、下院の過半数以上を民主党が獲得すると、トランプ大統領の政策運営にブレーキが掛かりますのでこれまでのようなイケイケな政策はできなくなる可能性があります。

中間選挙の投票は日本時間の11月6日(火)からおこなわれ、翌7日(水)には開票されます。選挙結果によって株価、為替中心に大きく変動することが予想されます。

今週から来週にかけてはもう一つ注目したいニュースがあります。

それがイランへの経済制裁問題です。

アメリカがイランとの核合意から離脱し、8月7日から経済制裁が実施されていますが、11月5日が第2弾のXデイで、イラン国営石油会社、イラン石油貿易会社、イラン国営タンカー会社への制裁が実施される予定です。

制裁が開始されるとイランから原油を輸入することができなくなってしまいますが、来週以降の石油供給に問題は生じないのでしょうか?

OPECが発表しているオイルマーケットレポートによるとイラクの原油生産量は次のとおりです。

イランの原油生産量

日量(万バレル/日)
2016年 439.2
2017年 444.6
18Q1 444.1
18Q2 448
18Q3 461.8
2018年7月 456.3
2018年8月 464.2
2018年9月 465

※出典:Oil Market Report 2018 Oct

OPECが発表している生産量をみると今年の8月時点でも465万バレル/日生産されていますが、これが11月5日から制裁の対象になる訳です。

465万バレル/日と言われてもピンと来ないかもしれませんが、世界で生産されていた生産量は9900万バレル/日でしたので全世界の4.7%が制裁対象になります。

サウジアラビアなど他の産油国がイランの生産量を補えるかどうか注目が集まっていますが、10月以降の原油価格の値動きを見る限り、楽観視されているようです。

 

 

原油チャート

そして、本日は雇用統計発表です。

事前予想では非農業部門雇用者数が20.0万人増、失業率が3.7%との予想です。
最近はマーケットの注目度が低めですが、中間選挙直前の雇用統計発表ですので、いつもよりも敏感に反応する可能性もあります。

「噂で買って事実で売る」なんて言葉がありますが、来週は、11月9日にFOMCもあり、イベントラッシュですので、事前に仕込むのであれば今日がラストチャンスでしょうか。

今週もありがとうございました。来週もよろしくお願いいたします。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。

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参考文献:
・Oil Market Report 2018 Oct

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