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コラム

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中国の貿易額と輸出品

2020年02月11日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

突然ですが、皆さんが普段利用しているものの中で「Made in China」なものってどのくらいありますか?

日本製だと思っている電化製品でもそれを構成しているパーツは中国産だったりするので、現在私達が利用している多くの製品の中に中国産のものが含まれています。

食べ物ではトマト缶の産地の話が有名です。

スーパーはディスカウントストアなどで見かける100円前後で販売されているトマト缶の多くは中国で育てたものをイタリアで加工して販売しています。そのためトマト缶には「Made in Italy」と記載されていますが、実際にトマトが育った地は中国だったりします。

だから100円で売れるんですね。

現在、世界経済は国際分業で成り立っていますので、中国での生産が滞ってしまうと、それを利用している他の国の生産にもおおきな影響を与えてしまいます。

報道によれば、中国で操業されている多くの工場に新型コロナウイルスの影響が出ているようなので、この先、世界経済にどの程度影響してくるのか気になります。

ちなみの中国の貿易額は、輸出が世界1位(2018年)、輸入がアメリカに次いで世界2位(2018年)の規模を誇っています。

国・地域別にみた中国の貿易総額は、ご覧のようになっています。

中国の貿易相手ベスト5

EU 6822億ドル
米国 6335億ドル
ASEAN 5879億ドル
日本 3227億ドル
韓国 3134億ドル

※出典:ジェトロ世界貿易投資報告 2019年版

中国は、EU、米国、日本といった先進国だけでなく、ASEANとも巨額の取引をおこなっていますので、それらが滞った時には世界全体に影響を及ぼすことになりそうです。

どんなものが輸出されているのかをまとめたものが次のデータです。

中国の輸出品目

食品 654億ドル
飲料・たばこ 37億ドル
食品以外の原料 180億ドル
鉱物燃料 468億ドル
動物植物油 10億ドル
化学品 1675億ドル
紡績・ゴム・鉱産物製品 4047億ドル
機械・輸送設備 12080憶ドル
雑製品 5658億ドル
未分類品 58億ドル

※出典:ジェトロ世界貿易投資報告 2019年版

2018年の輸出品ですが、食料品などの一次製品は全体の5.4%程度で、ほとんどが工業製品でした。特に機械・輸送設備は全体の48.6%にあたる1兆2080億ドルも輸出しています。中国以外の国で生産できれば世界経済への影響に問題は生じませんが、簡単に生産地を変更できるものでもないので、経済への悪影響に注意した方が良さそうですね。

現在株式市場は、NYダウは史上最高値近辺、日経平均株価はバブル崩壊後の最高値近辺での取引が続いていますので、早期の解決を期待したいですね。

今日は中国の貿易について振り返ってみました。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・ジェトロ世界貿易投資報告 2019年版
https://www.jetro.go.jp/world/gtir/2019.html

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