皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

昨日のコラムではアメリカ非農業部門雇用者数の内訳についての記事を作成しましたが、その中で人口の増減について触れました。

今日はアメリカ以外の国の人口がどのように変化しているのかについて調べてみたいと思います。

下の表は2017年から2018年にかけての1年間で人口が増加した国ベスト10です。

※出典：IMF

ご覧のとおり、人口が増加した国のベスト7にアメリカ合衆国がランキングしています。
アメリカは2017年から2018年の1年間で223万人の人口が増加しました。
単純計算で年間223万人増加しているということはこれを12で割ると1ヶ月あたり18.58万人人口増加している計算になります。

アメリカの雇用統計は毎月増加傾向にありますが、この増加分の原資となっているのが人口増加分なので、人口が増えているということは、それだけの需要と消費を生み出すことになるので経済が活性化する上で重要な要素だと言えそうです。

さてランキングに戻ります。

現在、最も人口が増加してい国はご存知インドです。
インドの人口は世界2番目で、現在13億3422万人の方が生活しています。昨年一年間で1732.5万人の人口が増加しました。東京都の人口が1400万人弱なので、一年で増える人口はそれを上回っています。

とにかくものすごい勢いで人口が増えています。

人口増加数の2位は中国です。
中国の人口は昨年一年間で690.2万人増加しました。

現在、世界の国の中で最も人口が多いのは中国ですが、インドの人口増加速度は中国よりも1000万人以上多いのでインドは2024年に中国を抜いて世界一の人口大国になる見通しです。

3位はナイジェリアです。
昨年1年間で518.9万人の人口が増加しました。
西アフリカに位置するナイジェリアです。ナイジェリアはサハラ以南のアフリカで南アフリカに次ぐ経済大国でアフリカ第1の産油国でもあります。

逆に人口が減少している国はご覧のとおりです。

※出典：IMF

人口減少の2位が日本です。
どうもヨーロッパの国々の人口が減少傾向にあるようです。

世界でもっとも人口が減少したのが現在政情不安で話題になっている「ベネズエラ」です。
年間で130.4万人もの人口が減少しました。
人口が大幅に減少してしまった理由は移民によるものです。経済危機状態にあるベネズエラから隣国のコロンビアに移民している人が大勢おり、コロンビア外相の話ではここ2年間で約110万人が流入しており、最悪350万人に達する可能性がある見通しとのことです。
そんなベネズエラについで日本は2位でした。
昨年1年間で31.5万人の人口が減少しました。東京都でいうと中野区の人口が約31.5万人なので中野区民全員がいなくなるほどの人口減少となっています。

人口が減少していくということは、人口が増加している時の逆のことが起きます。消費者の数は減少し、国民一人当たりにかかるインフラコストも高くなってしまいます。

投資を行なう際、今後の成長が見込める国に投資した方が効率的ですので、人口増減の分野からみれば「アメリカ、中国、インド」など今後の人口増加が期待できる国に投資した方が期待値が高くなります。

今後の投資のお役に立てれば幸いです。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。

参考文献：
・国際通貨基金
https://www.imf.org/
・コロンビア外相、ベネズエラ移民が3倍強に拡大も
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39488630Y8A221C1EAF000/