皆さま、おはようございます。CFP（ファイナンシャルプランナー）のワイワイこと岩井です。

東京と大阪に設置される新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターの予約が本日5月17日（月）からスタートしました。

東京センターは東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪センターは、大阪、京都、兵庫に居住する人が対象で、接種券を持っていて、今回が1回目のワクチン接種であることが予約の条件になっています。
ご存じだと思いますが、ワクチン接種には優先順位が定められています。

この順番です。

最も先にワクチンを接種しているのが医療従事者等です。
5月13日時点で1回目の接種が完了した医療従事者等の人数は3,367,995人、2回目の接種が完了した医療従事者等の人数は1,520,284人です。厚生労働省ホームページによれば医療関係従事者数は、3,206,055人なので医療従事者等のほぼ全員が1回目の接種を完了している計算になります。

次いで優先されるのが65歳以上の高齢者です。
現在日本には、約3515万人の高齢者がいます。5月13日現在、1回目の接種が完了している方は約66万人、2回目の接種が完了している方が4.5万人です。
現在の接種率は全体の2％程度ですが、今後ワクチン接種が順調に進めば、7月末までには約3000万人の方の接種が完了する予定です。

その後は、基礎疾患がある方や高齢者施設等で従事してる方の接種が行われ、それ以外の人はその後の接種になります。

この感じですと、順調にいったとしても現役世代の人がワクチンを接種できるのは8月以降になりそうです。

世界中で高まるワクチン接種率

日本のワクチン接種はまだ始まったばかりですが、海外を見ると欧米諸国中心にワクチン接種率が高まっており、日常生活を取り戻しつつあります。このままでいくとワクチン接種率に格差が生まれ、日本は、経済の再開において他の国に出遅れてしまう可能性もあります。

例えばワクチン接種が完了した国同士で人の往来が復活するのであれば、ワクチン接種が遅れている日本は取り残されてしまいます。また、緊急事態宣言やロックダウンを行っている国と通常通りの生活が行われている国とでは、経済活動に大きな開きが生じてしまいますのでGDP成長率に開きが生じるかもしれません。
現時点でも変異株が流行する地域からの入国が制限されており、各国が水際対策を行っている以上、国内にウイルスを持ち込まないようにするのは当然のことなので、世界の経済圏が二極化してしまうかもしれません。

仮に、ワクチン接種が完了した国の経済復興が早いものだと仮定するのであれば、接種完了者数が多いイスラエル、チリ、UAE、アメリカ、イギリスへの投資が有利に展開する可能性が高くなってきます。

ちなみにワクチン接種が完了したアメリカ人の人数は、1億2176万人（5月17日現在）です。経済大国であるアメリカがワクチンによってコロナウイルスの脅威から解放された暁には、アメリカが経済成長を加速させていくことになると思います。アメリカを代表する株価指数であるNYダウは2020年以降ご覧のような値動きになっています。

NYダウ

（出所：TradingViewによるNYダウチャート）

どこに投資するのが合理的なのか。コロナの感染状況が経済に大きな影響を及ぼす以上、コロナを克服する可能性が高い国に投資するのが合理的なのかもしれません。

今日は、ワクチン接種状況と投資について考えてみました。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。

参考文献：
・自衛隊 大規模接種センターの概要　予約サイト案内（予約・受付案内）
https://www.mod.go.jp/j/approach/defense/saigai/2020/covid/center.html
・新型コロナワクチンについて-首相官邸
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html
・高齢者に対する新型コロナワクチン接種について-厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18586.html
・第1章　高齢化の状況（第1節）-内閣府
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/html/gaiyou/s1_1.html
・世界のワクチン接種状況-NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/world_progress/