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リーマンショック時の下落率とコロナショック

2020年03月18日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

新型コロナウイルスの影響から相場は乱高下する展開が続いています。
特に世界経済の中心ともいえるNY株式市場の値動きは凄まじくS&P500種株価指数は7%を超える大幅変動が何度もあり、3月に入ってから9日、12日、16日は売買が自動停止するCB(サーキットプレーカー)が発動するほどの値動きになりました。

大幅下落な下落となり、ここ数年見ることが無かった価格で取引されているので、戻り相場を期待ところですが、相場が弱気相場になってしまったと仮定すると、この先下落基調な相場展開が続いてもおかしくなさそうです。

ニュースなどでは、今回のコロナショックがリーマン級に成るとか成らないとか言われていますので、仮に今回の下げがリーマン級の下げだった際、どのくらいのレートになるのか。見直してみたいと思います。
なお、今回は、リーマンショックが起きた2008年9月ではなく、サブプライム問題が騒がれだした2006年、2007年の高値からどのくらいまだ下落したのかで計算しています。

NYダウ

高値 2007/10/11 14198ドル
安値 2009/03/06 6470ドル

日経225

高値 2007/02/26 18300円
安値 2008/10/28 6994円

米ドル円

高値 2007/06/22 124.15円
安値 2011/10/31 75.54円

東京金


高値 2008/07/22 3363円
安値 2008/10/27 2104円

NY原油

高値 2008/07/11 147.27ドル
安値 2009/01/15 33.2ドル

平常時、リスクオフによって株価が下がる際、安全資産とされる金には資金が集まりやすくなる訳ですが、リーマンショックのような世界経済に大打撃を与える現象が起きるとすべての銘柄が売られる。そんな状況に陥りやすいようです。

当落率をパーセンテージにしたものが次のものです。

銘柄 騰落前高値 騰落後安値 下降日数 騰落率
NYダウ 2007/10/11 14198 2009/3/6 6470 512 54.4%
日経225 2007/2/26 18300 2008/10/28 6994 610 61.8%
米ドル円 2007/6/22 124.15 2011/10/31 75.54 1592 39.2%
東京金 2008/7/22 3363 2008/10/27 2104 97 37.4%
NY原油 2008/7/11 147.27 2009/1/15 33.2 188 77.5%

いずれの銘柄も大幅安になりました。
株式市場では50%以上の下落になり、安全資産と言われている金でも37.4%の下落、原油に至っては77.5%も下落したことがわかります。

が相場下降が続いている期間も意識しておきたいポイントです。
相場が底打ちするまでNYダウは512日、日経225は610日の時間を要しました。特に時間を要したのがドル円相場で2007年6月のピークから2011年10月のボトムまで1592日も時間を要しています。
今回の弱気相場がどのくらい続くのかは解りませんが、実体経済に悪影響が出ている以上、長期化する可能性は否定できません。仮に、今回のコロナショックでリーマンショック時の騰落率と同じだけ下落した際の価格はご覧のようになります。

NYダウ 13474.1
日経225 9216.8
米ドル円 68.3
東京金 3699.4
NY原油 14.8

NYダウが13474ドル、日経225が9216円、ドル円が68.3円!?

なんだか恐ろしいですね。

どちらにしても変動が激しい相場展開が続いていますので、大きな損失にならないよう必要以上にリスク管理を徹底してください。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。

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