皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

6月24日、トルコの大統領選挙が実施されました。
6月25日8時15分現在の開票率は98.9％で、選挙の行方は確定したようです。

トルコ・ラジオ・テレビ協会（TRT）によると選挙の結果は、現職のエルドアン大統領が勝利する結果となりました。8時15分現在ではエルドアン大統領の獲得率は52.54％と過半数以上を獲得していますので7月8日に予定されていた決選投票を待たずして再選を確定させる流れになりました。

また、同時に行われた「トルコ大国民議会議員選挙」の結果は、共和同盟が53.61％、国民同盟が34.04％と、こちらも与党が過半数を占める結果となっています。

エルドアン大統領が5月に語った大統領選挙のマニフェストの内容は次のとおりです。
「新たな時期にトルコが現在の文明レベルを凌駕するようにし、金利、インフレ、赤字を下げることだ。」と語っています。

マニフェストが実現されれば、金利、インフレ、赤字を下げることになる訳ですが、現在の状況はそう簡単に解決できる状況ではありません。

日本貿易振興機構（JETRO）のデータによると2016年の消費者物価指数は7.78％、国際収支は、経常収支が325億ドルの赤字、貿易収支が408億ドルの赤字、金融収支が225億ドルの赤字でした。ご存知のようにトルコの政策金利は2018年5月に16.5％、6月に17.75％に引き上げられました。

エルドアン大統領のマニフェストが実現されるのであれば、金利は再び引き下げられることとなりますが、その背景にはアメリカの利上げが関係していますのでそう簡単に金利を引き下げることはできなさそうです。

事前予想では、エルドアン大統領が勝利した際には、トルコリラ安を引き起こすのではないかとの予測でしたが結果は、トルコリラ高な展開となっています。

トルコリラ円（くりっく365）-60分足

※チャートはフジトミの取引画面から

週明けのトルコリラ円は、エルドアン大統領の勝利確定を受け、買い方有利な展開となっています。

トルコリラは高金利なため、個人投資家に人気が高い通貨ですが、トルコリラのレートを改善させるためには、金利だけではなく、インフレ率や収支など国そのものが持つ国力を改善させる必要がありそうです。

今後エルドアン大統領が掲げる政策に期待したいですね。

本日はトルコの大統領選挙についてお伝えしました。

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参考文献：
・トルコ全国 トルコ大国民議会議員選挙結果-TRT
http://secim2018.trtvotworld.com/milletvekili-genel-secimi-genel-sonuclar.php
・トルコ-基礎的経済指標-JETRO
https://www.jetro.go.jp/world/middle_east/tr/stat_01.html