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トルコリラ、史上最安値近辺での展開がつづく

2018年05月08日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

個人投資家に人気の通貨ペア「トルコリラ円」についてお伝えします。

取引されているお客様はよくご存知だと思いますが、トルコリラ円の相場展開は今年に入ってからほぼ一方的な展開となっています。

表示しているチャートはトルコリラ円の日足(約定値)です。

FXのチャートは大きく2つに分けることができます。

約定値を表示させるものと買気配や売気配を表示させるものがその2種類です。

出来高はテクニカル分析をおこなう上で重要な要素のひとつでトレンドの変化が生じる時は出来高が増加するとの考え方が教科書的考え方です。

さて、もう一度トルコリラ円のチャートをみていただくとローソク足の下部に灰色の棒グラフがあることにお気づきでしょうか。これが出来高です。

普段は2万から3万枚ぐらいの出来高ですが、10万枚前後まで出来高が急増しているタイミングがあります。

それが相場急落したタイミングです。

相場が急落したタイミングで出来高が増加するということはどのようなことが起きているのでしょうか。

相場が当初想定していた下限を下回るとその下に設定されていた買い指値とストップロスで設定してあったトリガ(逆指値)が相互にヒットします。また、急落によって買い建玉もロスカットされてしまい売りが売りを呼ぶ展開になってしまいます。

このような現象がトルコリラは起きやすい銘柄なようです。

先ほどみていただいたチャートは2016年5月からのものですが、この2年間で4回も大きな下落が起きてしまいました。

2016/06/24 高値37.57 安値32.69 ▼4.88
2016/11/09 高値33.40 安値30.36 ▼3.04
2017/10/09 高値30.65 安値28.61 ▼2.04
2018/03/23 高値26.86 安値25.25 ▼1.61

東京金融取引所が発表している「くりっく365 為替売買動向」の最新のデータ(2018/4/24)によるとトルコリラの売り買いバランスは買いが344,678枚、売りが24,159枚でした。
全体の93%が買いなのでほとんどの投資家は買いポジションとなっています。

もっとも取引量が多い米ドル円の出来高は買いが542,427枚、売りが524,382枚でした。
ポジションが片一方に偏ってしまっているトルコリラ円は、売り買いが錯綜している米ドル円と比べ投資家の思考が一方向に偏りやすくなってしまい結果、急激な下落を引き起こしてしまったと考えることができそうです。

「2度あることは3度ある」なんて言葉がありますので「4度あることは5度ある」と考えるのが普通でしょうか。

トルコリラを買いからエントリーして振り落とされないようにするのであれば5円下がっても耐えられるようなポジションメイクが必要になりそうです。

トレンドの変化はいつになるのでしょうね。

本日は新安値を更新しそうなトルコリラ円についてお伝えしました。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
くりっく365売買動向データ-東京金融取引所
https://www.click365.jp/service/resorces/index.html

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