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コロナと4月の景気指数

2020年06月15日

皆さん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

先週末、6月12日0時より東京都の新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップは「ステップ3」に移行した訳ですが、「ステップ3」後初めて迎えた週末は、人の往来が多かったように思いました。

私も、日常品を買い物するために車で外出しましたが、幹線道路は混んでおり、お店の入り口で渋滞するような状況になっていました。

このまま人々の経済活動が復活し、このまま経済が上向いてくれればいいですが、経済活動とコロナウイルスの感染状況はトレードオフな関係にある可能性が高いのでバランスが難しいですね。

さて、少し前の話になりますが、6月5日に4月の景気指数が発表されました。

結果は、言うまでもなく、めちゃくちゃ悪い内容でした。

CI先行指数が76.2(前月比-8.9)
CI一致指数が81.5(前月比-7.3)
CI遅行指数が98.1(前月比-2.7)

いずれも3月の結果を大幅に下回ってしまいました。

日本国内における新型コロナウイルス感染者数第1回目のピークが起きたのは4月の出来事で、緊急事態宣言が発動したのが、4月7日でしたから、このような結果になるのは当然といえば当然なのかもしれませんが、それにしても悪すぎです。

データの中身を見てみると特に悪かったのが、耐久消費財出荷指数で60.8、鉱工業生産指数が87.1、鉱工業用生産財出荷指数が84.9となっており、一致指数の数値を大幅に引き下げてしまいました。

変化をグラフで見るとご覧のようになります。

CI先行指数

※出典:景気動向指数-内閣府

CI一致指数

※出典:景気動向指数-内閣府

CI遅行指数

※出典:景気動向指数-内閣府

データは平成27(2015)年を100としていますので、先行指数に至ってはその時と比べて規模が4分の3程度まで縮小してしまったということになります。

ポジティブに物事を考えれば、これだけ経済活動が自粛されている中でも4分の3をキープしていると考えることもできます。

前例がない事態なので今後どうなるのか分かりませんが、色々な側面で説明がつかないような想定外の出来事が起きてもおかしくない状況です。

現に、実体経済が悪い中、株価が上昇しているのもそのいい例なのかもしれません。

第2波の発生した際、どのようにして経済活動を行うべきなのか。今のうちにできることを考えておくべきなのでしょうね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・景気動向指数-内閣府
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/preliminary1.pdf

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